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GPZ900Rをガレージから引っ張り出す。
ミクニのキャブレター、ガソリンコックをONへ。
冬の間、自宅で充電器に繋ぎっぱなしだったのでバッテリーの電圧は問題はないようだ。
エンジンは一発で始動。
さて、行きますか。
GPZ900R、今年乗るのは最後かも??
2023年、GPZ900R初走行。

今日の午前中は国立病院で持病の検査だった。
検査結果に、主治医の表情が険しい。
血管、前回の検査より硬くなってるよ・・・。
検査結果を指差しながら、主治医はまるで小言のように僕に言う。
先月、椎間板ヘルニアになってほぼほぼ1ヶ月、運動らしい運動はしていない。
そりゃ、血圧は上がりまくりだし、血管だって硬くなっても仕方ない。
主治医に事の顛末を話すと、やれやれと言った感じで腰が治ったら運動、再開してね・・・と。
一応、自分の身体だし。
そんな事、言われなくとも分かっとるわいと心の中でつぶやく。
月イチの検査は順調に進み、午前中で全てのメニューをこなしてしまった。
時計を見ると針は10時半を指している。
おお、まだこんな時間か。
もちろん今日は丸一日、有休を取ってある。
つまり午後はまるまる無罪放免というワケだ。
本当は午後は相模川にバス釣りに行こうと思ってたんだけどね。
スマホで天気予報を見ると、天気は良いけれど生憎、風が強いとの事。
バス釣りでランガンをすれば、適度な運動になる。
でも、風が強い日のバス釣りはあまり好きではない。
なので、ここはバス釣りを諦めて予定を変更する事にした。
GPZ900Rかグラストラッカーか・・・。
バス釣りがダメであれば、バイクでどこか行くという事は既に自分の中で決めていた。
後はどっちのバイクか、という事。
コルセットを巻けば腰(椎間板ヘルニア)の方は大丈夫そうだし。
これなら重いバイクでも大丈夫かも。
そんな事で、今日の相棒はGPZ900Rに決定した。
行き先は春の宮ヶ瀬。
休日の鳥居原はカオス状態であまり好きではないけれど、平日なら問題はない。
GPZ900R、この春、初走行である。
アラフィフとうちゃん、GPZ900Rにはゆっくりと乗ろうと思う。
宮ヶ瀬・鳥居原。なんか高校生バイカー、多くね?

2022・2023年の冬の間はGPZ900R、全く乗らなかったな・・・。
バイクに乗り始めて、冬眠をしたというのは初めての事である。
グリップヒーターも使わず、ラジエターの目張りもしなかったこの冬。
いつもなら、寒い冬を終えてやっと迎えた春ならば、その有り難みはひとしおだ。
今年の春は、去年までの感動はないけれど、それでもやっぱりバイクで走るには良い季節が来た事を実感する。
襟の隙間から入って来る風が心地良い。
冬ならばヘルメットの中で首下まで覆うフェイスマスクをするので、必然的に首の可動域が狭くなる。
でも、今日はそんな邪魔な物は必要がない。
宮ヶ瀬までの道では、残念ながら桜は散ってしまっているけれど、同じくらい綺麗な花が咲き誇っている。
途中、信号待ちしていた時に聞こえて来た鳥のさえずりも一層、春らしさを演出してくれた。
ここ最近、忙しかったり気が滅入ってしまう事が続いていたのだけれど、おかげでそんな事がいっぺんに吹き飛んでしまう。
ああ、こんな楽しい事を知らないで過ごしている人たちが世の中にはたくさんいるなんて!
アクセルを開けながら、そう思わずにはいられなかった。
ほんと、バイク乗りになって良かったな。
昼間の鳥居原に来たのは本当に久しぶりだ。
宮ヶ瀬の鳥居原に着くと思いのほか、バイカーが多い事に驚く。
天気が良い事もあるのだろうけど、今日は平日なのに。
しばらく、GPZ900Rを停めたそばで自販機で買ったレモンソーダを飲みながら自分のとか、人のバイクを眺めていたりした。
んん?なんか若い子が多いな・・・。
ふと、鳥居原駐車場を見渡すと、そんな事に気が付いた。
僕が知っている宮ヶ瀬の鳥居原と言えば、いつ来てもおっさんバイク乗りの吹き溜まりである。
ビックネイキッドが流行っていた2000年代初頭って、ここ宮ヶ瀬の鳥居原には自分のバイクを自慢したいのがミエミエのおっさんばっかりが集まっていた。
でも、今日の宮ヶ瀬には、おっさんよりも大学生くらいの子の方が多い。
CBR250RRとかYZF-R25とか、手頃なバイクが増えたからかな?
理由はともあれ、若い子がバイクに乗ってるって掛け値なしに嬉しい。
今度、ゆーが受験勉強に疲れて息抜きしたいと言ったら、一緒にここに来よ。
長男のゆー、バイク乗りになるってよ。