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昨日の朝の事。
出勤時、ぶつかりおじさんに遭ってしまった・・・。
丸の内の歩道を渡っていたら、後ろから人がドンとぶつかって来た。
ぶつかって来たのは50代くらいのサラリーマン。
そのおじさん、僕をチラッと一瞥すると何も言わずに立ち去った。
アラフィフとうちゃん、座間で煽り運転に遭う。
ぶつかりおじさん、流行ってるらしいね。

すれ違いならともかく、後ろからぶつかって来ておいて謝らずに立ち去るなんて・・・。
その時はそう思い、マジで腹が立った。
でも、冷静に考えるとあのオジサンが「ぶつかりおじさん」だったのかどうかははっきりとしない。
ひょっとしたらアポイントに遅れそうで、頭の中がその事で一杯だったのかもしれない。
だから僕にぶつかった事には、気付いていなかったという事も有り得る。
そう思う事にして、その事はサッサと忘れる事にした。
それにしても、巷ではぶつかりおじさんなる輩がいろんな所で悪さをしているらしい。
ぶつかりおじさんとは、人混みの中で特に女性を狙ってわざとぶつかって歩く輩の事。
特にJR新宿駅の通路に多く出没するようだ。
ぶつかりおじさんとは総称で、特定の人物の事を言っている訳ではない。
なんで、そういう事をするのか??
まあ、ストレス発散なんだろうね。
仕事とかで溜まったストレスをそういう事で発散しているのだろう。
ストレス発散なら他の事でしろよ、と言いたい。
でも、残念ながら世の中には常識が通用しない輩というものが一定数は存在するものだ。
卑怯なのは、ぶつかりおじさんの多くは女性を狙っているとの事。
女性であれば、何も文句を言って来ないとでも思っているのだろうか。
でも、ネットでググっていたら、ぶつかりおじさんに果敢にも文句を言った女性がいた。
そしたらぶつかりおじさん、激昂してその女性に大きな声で怒鳴り始めたそうな。
そもそも、そういう愚行をする輩である。
まともな話なんて通じるワケがない。
年末になるとそういう輩が多くなると諦めて、完スルーするのが正解なんだろうね・・・。
小田急線の憂鬱。
ぶつりかりおにいさん。

そう言えば、昔、小田急線の相模大野駅でぶつかりおにいさんに出っくわした事があったっけ。
その時、僕はホームで鈍行の電車を待っていた。
ホームに急行電車が入って来て、目の前のドアが開く。
すると一人のおにいさんが降りて来て、ホームで列の先頭に立っていた僕に向かって突進して来た。
正面衝突である。
一瞬、なぜ、そうなるのか理解が出来なかった。
そしたらおにいさんがキレ出して、お前がオレの進む方向に立っていて、進路妨害をした!と怒鳴り出した。
いやいや、僕はホームで立っていただけなんだけど・・・。
ぶつかりおにいさん、ちょっと風貌が変わっていた。
大きいティアドロップのサングラス。
鼻、口の周りはヒゲで覆われている。
口を開けると、数本、歯がない。
しゃべる言葉もろれつが回っていないし・・・。
ああ、これはそういう人なんだとその時、僕は理解した。
アタマに来たけれど、こういう人と喧嘩をしても何も良い事はない。
相変わらずぶつかりおにいさんは怒鳴ったり、僕の肩を手で突いて来たりする。
周りにたくさんの人はいたけれど、僕がおにいさんの事を完全無視をしていた事もあって、誰も声をかけて来る人はいなかったけどね。
少しすると、いい加減に飽きたのか、ぶつかりおにいさんはその場から立ち去った。
そしたら、なんと小田急線の駅員が僕の近くにやって来て、「大変でしたね・・・」と声をかけて来た。
いや、お前、見てたのなら何とかしろよ!と・・・怒。
でも、それだけでは済まなかった。
ぶつかりおにいさん、何を思ったのか引き返して来たのである。
それにはマジで驚いた。
また、僕の近くに来て怒鳴り始め、僕を小突いたりする。
流石にこの時はキレそうになったけれど・・・笑。
でも、こういう輩をこらしめても、僕には何の得もないし。
そう思っていたら、鈍行電車がホームに入って来た。
相変わらず、ぶつかりおにいさんは怒鳴りまくっていたけれど、鈍行電車のドアが閉まる瞬間を見計らい、僕は電車に飛び乗った。
ホームに残ったぶつかりおにいさんとアホな駅員。
走り行く電車の中で、ホームに残った二人を見ていた。
ぶつかりおにいさん、今度は駅員に怒鳴っているようだった。
その後の事は、僕は知らない。