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アラフィフとうちゃんの出勤日の日は、早朝5時台に家を出る。
11月のこの時期、その時間の気温は冬の入り口って感じだ。
そろそろ ZIPPOのハンディウォーマーが活躍する季節がやって来た。
アラフィフのバイクツーリングは早朝がオススメ。
ZIPPOのハンディウォーマー。

昔の人なら、これが何なのか、見れば分かると思う。
よく会社でコレを出していると、懐かしいものを持ってるねと言われるが、そう声をかける人は大体、アラフィフとうちゃんと同世代か、それ以上の年齢だ。
ZIPPOのハンディウォーマー、要はライター用のオイルを入れて使うカイロである。
知り合いのバイク乗りに勧められて、もう何十年も前に買ったヤツだ。
アラフィフとうちゃん、ZIPPOのハンディウォーマー歴はもう30年以上になる。
これは本体の中にZIPPOのオイルを入れて使うもの。
でも、ハンディウォーマーは入れたオイルに直接、火を付けて燃やすという訳じゃない。
気化したオイルがプラチナの触媒作用で酸化発熱するという仕組みだ。
ネットでググるとハンドウォーマーってワードも出て来るけど、正式には「ハンディウォーマー」らしい。
これが使ってみると、かなり温かい。
っていうか、メチャ熱い。
火傷しそうになる時もあるくらいだ。
バイク乗りなら分かると思うけれど、真冬のバイクはマジで過酷。
冷たい風を切って走っていると、そのうち手足の感覚がなくなってくる。
バイクで辿り着いた先では、体の中を温めるのはコーヒー、そして悴んでいる指を温めるのはこのZIPPOのハンディウォーマーの役目ってところだ。
最初の頃は熱いエンジンで手を温めていたのだけれど、ハンディウォーマーを手に入れてからはその役目はもっぱらコイツの担当になった。
なんと言ってもこのハンディウォーマーの雰囲気が好きだ。
男ってこういう物に惹かれるんだよね。
便利さだけで言うのなら、使い捨てカイロの方がいい。
袋から出すだけで温まるし。
それに対し、ハンディウォーマーは温まるまでに面倒な儀式が必要と来ている。
まず、ハンディウォーマー本体にZIPPOのオイルを注ぎ込む。
この時、注意が必要だ。
あまり入れ過ぎると、ハンディウォーマーの先端にあるバナーが湿って発熱しなくなってしまう。
だから、オイルを入れ終わったら、余分なオイルは出しておかなければならない。
これをやらないと、ハンディウォーマーはすぐに発熱が止まってしまう事になる。
次にバナーにライターで点火する。
ちゃんと点火したかどうか、ハンディウォーマーの蓋にチェックをする機能が付いているんだけど、長年使っていると勘でわかるようになる。
なんか、この一連の作業が堪らなくいい。
だんだんと温まるハンディウォーマーが、なんだか所有感やら満足感を満たしてくれる。
仕事に行く時でも、バイクに乗りに行く時でも、この儀式を経るとああ、冬が来るなぁと感じ入る。
一度、きちんと発熱し出したハンディウォーマーは、丸一日は余裕で温かさを保ってくれる。
日中はハンディウォーマーはポケットに入れて置くのだけれど、これが熱いくらいだ
忘れてポケットに手を突っ込むとアチチ・・・なんて事も。
ハンディウォーマー、これ、一度使うともはや手放せない。
冬は寒いから嫌い!っていう人には是非、使ってみてもらいたい逸品だ。