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自宅近くにあるイオンモール座間。
そこにはペットショップがあってね。
アラフィフとうちゃん、イオンモール座間に行くと必ずそのペットショップに立ち寄る事にしている。
そこにいる子猫。
いや、眺めてるだけで本当に癒されるんだよね・・・。
猫アレルギー。目がマジで痒くなる。

猫は子供の頃から好きだった。
今と違って、僕が子供の頃ってその辺に野良猫なんかたくさんいたしね。
学校帰り、寄ってくる野良猫相手に良く遊んだものだ。
でも、ある日、猫と遊んだ後に目が物凄く痒くなる事に気が付いた。
毎回じゃないのだけれど、猫と触れると目が痒くなる。
猫を触った手で目に触れると、もう痒くて痒くて堪らない。
小学校の時にその事に気が付いたのだけれど、当時は今ほどアレルギーという言葉が浸透していない時代だった。
だから自分が猫アレルギーだという事を自覚するようになったのは、だいぶ後になってからの事。
それ以来、猫は眺めるだけの存在になった。
もし触る事があったら、その後は必ず手を水で良く洗う。
そんな事でイオンモール座間に行っても、ガラスの向こうの猫を抱き抱えるような事はまず、ない。
アラフィフとうちゃんの血管運動性鼻炎について。
床の下の猫。

かあちゃんも猫が好きでね。
良く猫を飼いたいと言ってる。
でも、僕が猫アレルギーである事を知っているから、それは実現しない。
ゆーが独り立ちして我が家が少し寂しくなったら、猫なんかがいてくれた方が我が家の中も少しは明るさを維持出来るんじゃないかと思うんだけどね。
猫と言うと、僕は「トラ」を思い出す。
小学生の頃、近所にいた半飼い猫、半野良猫といった素性を持つ猫だった。
飼い主の家は僕の家から少し離れた所にあった。
でも、なぜかトラはいつも僕の隣の家に居着いていたのだった。
わりと僕にも懐いていて、呼ぶとやって来て一緒に遊んでくれた。
だから僕にとってもトラは可愛い存在だった。
そんなトラがある日突然、姿を消したのである。
何処に行ったんだろう??
姿が見えないトラを思って、家族でそう話していた。
それからである。
夢の中にトラが出てくるようになった。
寝ていると足元からトラが現れて、僕の体の上をそそっと歩いて顔の所までやって来る。
そして僕の顔を爪でガリガリと引っ掻いた。
自分では分からなかったけれど、その夢を見ている間、僕はずっとうなされていたようだ。
そんな夢は数日、続いた。
そしてそれと合わせるかのように、僕の家の周りが異様な匂いに包まれるようになった。
外に出ると吐き気を催す程の異臭だ。
もしかして・・・。
父親が僕がいつも寝ている所の床下を開けてみた。
そこには変わり果てたトラの亡骸があった。
長崎、西海橋にて。

こんな話をしたついでなので。
僕たち家族は2007年から2011年まで約4年半もの間、福岡に住んでいた。
せっかく転勤で福岡に行ったのだから、九州のいろんな所に行きたい。
転勤した当初はそう思い、休日のたびに我が家は九州の至る所に旅行やドライブに出掛けたものだ。
これは福岡に移り住んでまだ間もない頃の話だ。
有名なハウステンボスは、我が家の旅行候補の上位に入っていた。
僕たち家族は福岡に引っ越しをして間も無く、佐世保まで一泊二日の旅行に出掛けて行ったのだった。
当時、長男のゆーはまだ2歳である。
念願のハウステンボスで朝から夕方まで遊び、その日は佐世保からほど近い西海橋近くに宿を取った。
そしてそれはホテルに入ってすぐに起こった。
部屋に入るとすぐに僕は、なんかすごく嫌な感じに襲われた。
なんか部屋の中がどんよりしてると言うか、圧迫されてると言うか・・・。
その時、2歳児のゆーはと言うとベッドの下を覗き込んでキャッキャッと一人ではしゃいでいる。
あ、この部屋、なんかヤバいかも・・・。
僕はそう思い、部屋のいろんな方向に向けてカメラのシャッターを切った。
そしたら・・・。
部屋の天井の隅に、長い髪をバサッと下ろした女の人がそこに写り込んでいた。
長い髪が顔を覆っているので、その表情は全く見えない。
もちろん、それはかあちゃんじゃない。
かあちゃんはその時、お風呂に入っていたからね。
それにその女の人がいたのは天井の隅だ。
かあちゃんがそんな所にいるはずがない。
おわ〜、やっぱりこの部屋なんかいるわ・・・。
お風呂から出て来たかあちゃんに、その写真を見せた。
そしたら無言でデータを消去されてしまった・・・。