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アラフィフとうちゃんは釣りが好きだ。
正確に言うと、釣りをする行為も含めて、釣行全体が好きなのである。
だから、釣行の中での出来事は、アラフィフとうちゃんにとってはとても貴重な経験。
特に釣り場で出会う人は、誰もがみんな、僕の大切な仲間だ。
アラフィフとうちゃんは釣りの達人だった?!
釣りをしているところを見たことがない釣り人。

わりとアラフィフとうちゃんは、決まったポイントに通い詰める事が多い。
長く通っていると、ポイントごとに顔馴染みとなる釣り人もいたりする。
顔馴染みというと、真っ先に思い浮かぶのはあの人の事だ。
釣り人なのだけれど、釣りをしているところを見た事がない。
なんでも、その近くに住んでいて、気が向くとふらっとポイントの状態を見に来るんだと言っていた。
釣り場でタックルの準備をしていると、どこからともなく現れて話しかけて来る。
おじさんとの今までの話を踏まえると、普段はヘラ鮒を釣っているらしい。
でも、昔はバス釣りもやっていたんだとか。
この間は、海に鯵釣りに行くとも言ってたっけ。
それだけ釣りに関しては間口が広いので、とにかく話題には事欠かない。
だから、一度話しかけてくると、マジで長い。
バス釣りについても、それなりの知識と話題を持ってるからね。
一応、失礼にならない様に、おじさんが話をしている間は僕もちゃんと向き合うようにしている。
当然、準備中だったタックルのセットは中断されてしまう。
休みの日ならまだ、いいんだけどね・・・。
リモートワーク前だと、バス釣りをする時間は限られる。
時間が来たら自宅に戻って、仕事に取り掛からなければならない。
だから、リモートワーク前のバス釣りの時間って有限だし、とても貴重だ。
それなのに・・・。
バス釣りが終わって、道具を片付けている最中に話しかけられた場合、適当なタイミングで家に帰らなければならないんで・・・と遮って帰る事にしている。
でも、そうは言いつつも、本音のところでそのおじさんの事、僕は嫌いじゃないんだけどね笑。
独り言の激しい釣り人。

別のポイントでは、とにかく独り言の激しい釣り人がいる。
彼の近くでロッドを振っていると、まるで彼は誰かと喋ってるのかと思わせるほどの独り言を話している。
自分が話した事に笑い、自分が話した事に怒る。
言い方を変えると、一人芝居のようにも聞こえて来る。
あまりに独り言が激しいので、聞き入ってしまうと意識が釣りに集中出来なくなる。
だから、彼の発する言葉はスルーするようにしているのだけれど、たまに独り言ではなくて、僕に話しかけて来ている事がある。
いや、マジでその時はリアクションに本当に困る・・・。
それなりの歳だけれど、リタイヤしているワケではなさそうだ。
平日でも結構な頻度でその釣り場に来ている。
果たしてどんな事をして生計を立てているのだろう??
そんな興味も湧いてくるのだけれど、聞くと面倒な事になりそうなので、今まで身の上に通じる話題は振った事がない。
アラフィフとうちゃん、相模川本流でのバス釣りに備える。
釣り場は社交場。

誤解なきよう願いたい。
お断りしておくと、基本的にアラフィフとうちゃんは釣り場での人と人とのふれあいは嫌いじゃない。
決して釣果が良い方ではない、アラフィフとうちゃんのバス釣り。
ひょっとしたら、釣行の中でこうした釣り人とのふれあう時間が無かったら、もうバス釣りは飽きてしまっていたかもしれない。
釣り場では良いポジションの争奪という部分はあるけれど、それ以外はポイントで出会う釣り人とはお互いに利害なし、の関係だ。
病気になって死にかけるまで、アラフィフとうちゃんはどちらかと言うと利害関係アリアリの世界で生きて来た。
多少、面倒だと思う部分は確かにある。
けれど、釣り場で出会う人たちは、今のアラフィフとうちゃんにとってはゆかいな仲間なのである。
動脈乖離、動脈瘤になって死にかけたよ。