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これはアラフィフとうちゃんが自分の命を守るために、必ず守るようにしているルール。
風速3m以上の日は海に出ない。
風速3mには、予報も含まれる。
少し厳し過ぎるんじゃね?と思う人もいるかもしれない。
けれど、アラフィフで昔より遥かに体力が落ちている事を考えるとこれ位、厳しくした方が良いと思う。
アラフィフとうちゃん、SUPフィッシングデビューを果たす。
海の風速3mとは?

海で風速3mと言うと、海の面が少しザワついているイメージを持って貰えば良いと思う。
白波は立たないくらいかな。
風速3mであれば、パドルをすれば移動は出来る。
けれど、気を抜いて少し力を緩めると途端に風に流されてしまう風力だ。
厳密に言うと3mで海に出ないというのは、かなり安全マージンを取ったルールだ。
仮にその日のコンディションが3mの風速が頭打ちという予報なら、海に出ても本当は問題はない。
一般的には釣りとか海のアクティビティで、風速3m程度では中止と言う判断はしないと思う。
けれど、SUPの場合は別だ。
アラフィフとうちゃんはSUPとは、緊急避難能力が海のアクティビティの中では極めて低いと思っている。
とにかく、海の天気は変わりやすい。
さっきまでべた凪だったのに、あっという間に風がビュウビュウと強く吹き始めるなんて事は全くもって珍しい事じゃない。
風速3mと言っていた風が、予報が外れてあれよあれよと言う間に5mに。
そこからSUPの上で慌ててももう遅い。
SUPの緊急避難能力は極めて脆弱なので、あっという間に自分の力で危険を回避出来る域を超えてしまう。
ちなみに風速5mとは、鯉のぼりが気持ち良く泳ぐ風速だ。
陸上では風を遮る障害物はたくさんある。
けれど、海面ではそれは皆無と言っていい。
強く吹いてくる風は遮る物が何もなく、モロに自分の上半身に当たってくる。
そしてパドルを漕いでも漕いでも全然、前に進まない。
そうなると、海の上でいくら漕いでも進まないルームランナーでもやっているかのようだ。
無事に岸に着くのが先か、それとも自分の力が尽きるのが先か・・・。
多分、自分が海の上でそんな目に遭うとパニックになるだろうな、と想像してしまう。
そう言う目には絶対に遭いたくない。
だからアラフィフとうちゃんはSUPを始めた時、風速3m以上のコンディションでは絶対に海に出ないと決めた。
他でもない。
これは自分のため、だ。
アラフィフとうちゃん、サーフィンの経験が活きている。

アラフィフとうちゃんは10代から30代半ばまでサーフィンをやっていた。
その時の経験って、SUPでも大いに活かされている。
岸から海に向かって吹くオフショアの風は波の表面を綺麗にしてくれるけれど、あまり強いと逆に波を小さくしてしまう。
何より、テイクオフの時に煽られて板がまるで走ってくれない。
ウィンドサーフィンもかじった事もあるけれど、セイルが風をキャッチした瞬間って本当に感動する。
風の力で海の上を疾走し始めるスピードって、思った以上だ。
まるで、ボードにエンジンでも付いてるんじゃね?と思った事すらある。
ここで言いたいのは、それだけ、海の風とは海面から突出している物に対して大きな抵抗を与えるという事。
幸い、波乗りをしていた頃に遭難をした事はない。
けれど、海で吹く風の怖さは十分に知っているつもりだ。
だからこそ、SUPをする時は慎重でありたいと思っている。
アクアマリーナのBluedrive Power Finを買ったのも、とにかく自分の身を守るため。
アクアマリーナ Bluedrive Power Fin、買ったよ。
SUPの遭難ネタ、マジでイタダケナイ。

最近、よくYouTubeでSUPの遭難ネタを目にすることがある。
SUP初心者に対する啓蒙という意味なら、動画の投稿は特に問題はないと思う。
けれど中にはアクセス数稼ぎと疑ってしまうような内容の動画はちょっと違う。
遭難を面白おかしく扱うのって、僕は好きになれない。
海で遭難すれば、最悪は死に繋がる。
そうじゃなくても海上保安庁とか、いろいろな人に迷惑をかける話でもある。
だから、単なるネタとして動画に上げるのは不謹慎極まりない。
SUPでのアクティビティを楽しむ一人として、そういう事は慎みたいものだ。