この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

バイクに乗り始めた頃は、それこそスピードを追求する事が正義と思っていた。
バイク乗りとしてね。
単純に、速いバイク乗りには憧れたものだ。
そもそもバイク乗りとは、アウトロー的な存在で誰がなんと言おうと自分の信条は決して曲げない。
そんな生き方自体にも憧れていた部分がある。
GPZ900Rのオーナーなもんで。トップガン、観に行ったよ。
あいつとララバイ。研二くんのゼッツー。

その根本にあったのは、漫画のあいつとララバイ。
ゼッツーを有り得ない速さで操る研二くんには高校生の頃からマジで憧れたものだ。
ゼッツーには乗れなかったけれど、次に憧れていたバイクがGPZ900Rだ。
注:ゼッツーとは言わず、Z1でもいいからチャンスがあればいつかは乗りたいと思っている。
トップガンでGPZ900Rに乗って戦闘機と並走するトムクルーズ。
あのシーンにはマジで痺れたね。
そんなGPZ900Rを手に入れた当初から、僕はこのバイクにはノーマルで乗るつもりは全くなかった。
もちろん、カスタムをする目的は速いバイクに仕上げる事だ。
現実には僕には速く走れる腕がない。
だから、仕上がったGPZ900Rは「速いバイク」という物ではなくて、「速そうに見えるバイク」になってしまった汗。
RCM536

ともかく、2005年にGPZ900Rを手に入れてからは、コツコツと手を入れて来た。
そして行き着いたのがサンクチュアリーが手掛けるコンプリートマシンであるRCM。
一番最初にZのRCMを見た時の衝撃といったら・・・。
世の中にこんなカッコいいバイクがあるのかと、マジで驚いた。
いつかは自分もRCMを手に入れたい、と。
そして、とうとう自分のGPZ900Rもそんな高みに上る事が出来た。
RCMの称号を手に入れた時の喜びと言ったら・・・。
簡単に僕のRCMとなったGPZ900Rの概略を紹介したい。
♯526、GPZ900R(A16)
基本的にエンジンはノーマル。
中身は弄っていない。
キャブはヨシムラのTMR-MJN。
フロントフォークはオーリンズの正立フォーク。
足回りはOZレーシングのGASS RS-Aのアルミ鍛造ホイール。
ラジエター、オイルクーラー、そしてマフラーはナイトロレーシングで固めてある。
ここは自分の好みで色はシルバーをチョイス。
RCMとなった時に、スイングアームはスカルプチャーに換装した。
これで見た目は完全にコンプリートマシンになったワケだ。
グラトラで湘南へ。花水の海岸でコーヒーとipodの音楽。
ゆっくり走ろうGPZ900R。

でも、そこまで、だ。
GPZ900Rに乗って速く走ろうとか、今はそういう風には全く思わない。
今でも、走る時は渋滞を避けて早朝にGPZ900Rを走らせる事がほとんど。
けれど、かと言って道路が空いている時間にメチャクチャ飛ばして走っているワケじゃない。
それは、あくまでも自分の好きな速度域。
アラフィフとうちゃん、もう50代半ばにそろそろ手が届きそうになっている。
そんなオジサンがバイクに乗る時に、速さを追求するっていうのは正直、しんどい。
そういう事をしていたら、長くバイクに乗れなくなる。
バイクに乗り続ける乗って、結構、難しい事だと最近はつくづく思うになった。
飽きるっていうのもあるし、体力の衰えもある。
それにバイクを維持するためにはお金もかかる。
アラフィフとうちゃんちも、長男のゆーが大学受験を迎えるので家計は結構、大変だ。
そんな中でバイクに乗るに無理をしていると、結局は続かない理由になってしまう。
休日の朝、今日はしんどいから乗るのやめとくか・・・と思い始めたらそれは黄色信号。
「今日は」、が「今日も」になってやがて気が付くと長い間、エンジンに火を入れていないなんて事になる。
アラフィフ真っ只中なので、もはや速さじゃあるまい、って事。
そんな事より、自分の速度域(楽しんで走れる速度域)をキープする方が全然楽しい。
無理をしていると、なんでも続かないからね。
そんな事で最近、GPZ900Rに乗る時はヘルメットの中で鼻歌を歌いなからって感じだ。
それなら60歳まで、と言わず60歳過ぎてもバイクに乗り続けられるかもね。
アラフィフとうちゃん、春の湘南をバイクで走る。