この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

今日から東北、気仙沼へ一人旅。
一昨年、亡くなった僕の父親。
父親の遺骨の一部を、生まれ故郷の気仙沼の海に散骨をしたのは二年前の事。
そして今年の春は三回忌。
そんな事で僕一人、散骨をした気仙沼の海にお線香をあげに来た。
気仙沼路。まさかのポケモン列車。

気仙沼までの切符を取ったのは3月の事。
最初は東京駅から一ノ関まで直通の新幹線を予約していた。
けれど、かの地震である。
東北新幹線、運行の見込みは全くわからない。
天災という事で仕方ないし。
一旦、新幹線はキャンセルをした。
そして、諦めて座間からゆっくり時間かけて車で行こうと思っていた。
福島から仙台、臨時で特急みたいな電車、走ってるらしいよ。
ゆーがいろいろと調べて、僕にそう教えてくれた。
確かにネットで検索すると、東北新幹線が不通になっている福島〜仙台間は臨時列車が出ているとの事。
東京〜福島、そして仙台〜一ノ関は新幹線で移動出来る。
少し乗り換えが面倒だけれど、車を7時間以上運転するのよりマシか・・・。
そう思い、急遽3日前に新幹線の切符を取った次第。
けれど、実際にこのルートで来てみると、やっぱり大変(汗)
臨時列車に乗り換える福島駅では、席を取るのに新幹線を降りた途端、乗客同士の競争が始まった。
こっちはキャリーバッグを抱えて、しかも荷物を抱える肩は五十肩と来てる。
アラフィフとうちゃん、観念して五十肩の治療を受ける。
いや、マジでこれがツラいのなんの・・・。
でも、それだけではなかった。
本当の地獄は一ノ関から始まった。
一ノ関からはJR大船渡線に乗り換える。
ネットで検索した通り、接続の良い列車を予約したのだけれど、この大船渡線の列車はポケモン号なるもの。
要は企画列車で、車内外のあらゆるものがポケモンだった。

もちろん、周りはポケモン目当てのチビっ子ばっかり。
そんな中に大人一人で乗り込んだもんだから、アウェー感ハンパなかった・・・汗。
このポケモン号は客室とプレイルームに分かれている。
列車が走り出すと、チビッ子達は順番でプレイルームに移って遊べる事になっている。
プレイルーム、行かれますか?
列車の車掌さんが僕にそう聞いて来た。
あ、いや、僕はいいです・・・。
もちろん、丁重にお断りをさせて頂いた。
そんな事で、ポケモンとチビッ子たちに囲まれる事、約2時間。
人生の中で、これほどまで時間の遅さを感じた事は無かったかもしれない。

気仙沼、お伊勢浜にて。

父親の散骨をした海は、大谷海岸にも近いお伊勢浜という所。
二年前はまだまだ護岸工事をしていたけれど、今はすっかりキレイになっている。
お伊勢浜の海にお花とコーラを供えた。
(父親、コーラが好きだったもんで・・・笑笑)
しばらくお伊勢浜の海を眺めながら、在りし日の父親との思い出にふける。
ここ、お伊勢浜の近くには父親方の本家があってね。
僕も幼い頃に、父親に連れられてこのお伊勢浜で海水浴をした事があったらしい。

お伊勢浜を後にしてからは、大谷海岸まで足を伸ばす。
この間来た時には無かった、立派な道の駅が出来ていて、本当に驚いた。
レストランも併設されている。
メニューを覗き込むと、どれも美味しそうな海鮮が並んでいる。
生憎、気仙沼での足はレンタカーだ。
美味しい海鮮を目の前にしても、ビールは飲めない。
それに今夜は美味しい食事が用意されているし・・・。
海鮮メニューの誘惑を振り払い、かあちゃんとゆーのお土産を物色。
三陸産のわかめは肉厚で香りがいい。
買って帰りたかったけれど、生のわかめは冷蔵状態で持って帰らなくてはならない。
三陸産のわかめは生だけじゃなくて、カットわかめでも美味しいよ。
以前、かあちゃんがそんな事を言っていたっけ。
キャリーバッグにはあまりスペースはないけれど、三陸産のふのりやらカットわかめを買い求めた。
これ、帰ったらサラダにして3人で食べよう。
気仙沼の定宿、沖見屋さん。

気仙沼での所用を済まし、夕方になって岩井崎にある沖見屋さんに向かう。
沖見屋さん、気仙沼での僕の定宿だ。
とにかくごはんが美味しい。
夜は気仙沼、地の物がふんだんに供される。
これがあるから、大谷海岸での誘惑には抗えたという訳だ。
して、今日の献立。

- 炊き込みご飯
- 帆立と野菜のバター焼
- カサゴの唐揚げ
- ホヤ
- めかぶと山芋
- お造り(マグロ、カツオ、海老)
- 栗蟹
- ウニ
- メカジキ煮付け
- つぶ貝
- ホタルイカの酢味噌和え
- お味噌汁
- デザート
多分、今日、頂いたメニューはこれで合ってると思う。
ビール飲んで、その後は芋焼酎を頂いたもんで、このブログを書いている頃は既に酔っぱらい状態(笑笑)なので記憶の正確性に欠けるかも笑笑
いや、いつもながら、お腹一杯にさせて頂いた。
こういう定宿がある人生、本当に楽しいと思う。