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スティーブンスピルバーグのウエストサイドストーリー。
最初、スピルバーグがウエストサイドストーリーをリメイクすると聞いた時は本当に驚いた。
もちろん、観に行くしかないよね、これは。
TONIGHT、マリア、そしてアメリカ。

自宅近くのイオンモール座間。
ここ、後付けで映画館が出来たので、本当に便利だ。
今まで映画を観に行くとなると、海老名か新百合ヶ丘、はたまた横浜まで出掛ける必要があった。
それが今では自宅からてくてく、歩いて行ける距離に映画館がある。
今回のウエストサイドストーリーも、もちろんイオンモール座間で鑑賞。
イオンモール座間に映画館が出来て、ほぼ同時にコロナ禍が始まった感がある。
だから、僕もこの映画館に行くのは今回が初めてだ。
イオンの映画館はアラフィフには実に優しい。
夫婦どちらかが50歳以上だと、二人共、一人1,100円で映画が観れる。
今では普通に映画を観ると、1人1,800円もするのだからこの制度はなんとも有難い限りだ。
ウエストサイドストーリーと言えば、なんと言ってもTONIGHT。
オリジナルももちろん、DVDで何度も観た。
そしてスピルバーグのウエストサイドストーリーのTONIGHTも鳥肌ものだ。
やっぱり映画館でフルスクリーン、そして大音響で鑑賞すると迫力が違う。
なんか、映画で感動したのは本当に久しぶりだ。
ウエストサイドストーリー、他にも好きな曲がある。
アメリカ、そしてマリア・・・。
スクリーンを観ていると、高校生の頃を思い出してしまった。
ブラスバンドで演奏したウエストサイドストーリー。
実は高校生の頃、少しだけブラスバンドに所属した事がある。
中学、高校と波乗りをやっていたのだけれど、兄の影響で少しだけバンドもかじっていた。
楽器は兄から借りたベース。
ベースを練習していたら、なんとなくウッドベースもいじってみたくなった。
そこで高校のブラスバンド部に顔を出したのだけれど、成り行きで入部する事に。
入部したのが秋の定期演奏会の前で、すぐに僕も連日連夜の練習に参加した。
もともとエレキベースは弾けたので、コントラバスも難なく弾くことが出来た。
弓を使っての演奏もね。
この時、練習したのがウエストサイドストーリーの名曲の数々。
最初はウエストサイドストーリーなんて知らなかったし、吹奏楽部に入部した目的もウッドベースを弾きたいからという邪道なもの。
正直に言うと、練習も最初の頃はそんなに真剣にやっていなかった。
なんだ、ウッドベースって思ったより簡単じゃん・・・って思ってた所があったし。
けれど、吹奏楽部のどの先輩、同級生(当時、高一だったので下級生はいなかった)も演奏会に向けて一生懸命練習をしている。
それにつられて僕も、だんだんと演奏曲の練習にきちんと取り組むようになった。
今でも覚えているけれど、演奏会本番は本当に感動ものだった。
演奏会をした公会堂に、自分達が奏でているTONIGHTが響き渡る。
そして演奏が終わると、観客席から僕らに向けて拍手が沸き起こる。
この時は、バンド演奏の時とはちょっと違う感動を感じたものだ。
ウエストサイドストーリーが僕にとって思い出深いものになったのは、こうした経緯があったから。
でも、もう一つ、理由があった。
最初は軽い気持ちで入部したブラスバンド部だったけれど、そこで一つ学年が上の彼女が出来た。
彼女の担当はクラリネット。
そして僕はウッドベースを弾いて、一緒にウエストサイドストーリーを演奏した。
そりゃ、忘れられない思い出にもなるよね。
風の噂では、その彼女は今はロンドンに住んでいるらしい。
スピルバーグのウエストサイドストーリー、ロンドンでもきっと封切りになっているはず。
僕の事を少しでも思い出してくれていないかな・・・なんて思っていたりする。