この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

2月になって、やっと今年初めてのバス釣り。
今日は比較的暖かく、風もそれほど吹いていない。
おまけにアラフィフとうちゃん、有休を取ったので仕事はお休み。
絶好のバス釣り日和だ。
アラフィフとうちゃん、サバ缶ペペロンチーノを作る。

今日は父の命日なので、午前中はお墓参りに行って来た。
お休みを取ったもの、そのため。
お墓参りを終えて座間の自宅に帰って来たのはお昼前。
帰宅すると、在宅勤務をしているかあちゃんのためにお昼ごはんを作った。
最近のかあちゃんはヴィーガン志向で、極力動物由来の食材は避けているようだ。
けれども、アラフィフとうちゃん、長男のゆーと一緒に暮らしていてヴィーガンに徹するのはほぼ無理な話。
そんな事で、肉→魚→乳製品・・・ってな感じで食べない食材に順番を付けている。
サバ缶ペペロンチーノ、作ったら食べる?
仕事中のかあちゃんにLINEでそう聞くと、「食べる!!」との事。
もはやかあちゃんはヴィーガンとは言えず、肉さえ外せば大丈夫らしい。
サバ缶、ミニトマト、ニンニク、鷹の爪・・・。
とりあえず、食材を用意してペペロンチーノの調理を始める。
サバ缶の汁は捨てないで取っておく。
普通は茹で汁で乳化するのだけれど、せっかくのサバ缶を使ったペペロンチーノだ。
旨みが詰まったサバ缶の汁を使わない手はない。
いつもの半分の量の茹で汁。
そしてサバ缶の汁をフライパンに投入。
フライパンを手早く煽って出来上がったペペロンチーノ、我ながら今日のはなかなかの出来かもしれない。
今日はお休みを取っている事もあって、本当ならビールも一緒に飲みたいところ。
けれど、今日は天気も良く、風も弱い。
こんな日にバス釣りに行かないで、どうするって感じだ。
ビールの誘惑、久しぶりのバス釣り・・・。
この勝負はバス釣りが勝った。
アラフィフとうちゃん、12月の猿ヶ島でバス釣り。
2月の相模川で1バイト、1バラし。

最後にバス釣りに行ったのは、どうやら12月の事だったらしい。
そこから約2ヶ月ぶりのバス釣り。
僕は去年の春にバス釣りを始めたので、2月、真冬のバス釣りは今日が初体験という訳だ。
ここの所、ヒマな時間を見つけてはYouTubeで真冬のバス釣りの投稿をチェックしていた。
そこから得た知識を拠り所に、今日は潜るクランクベイトを中心にリュックにルアーを仕舞い込む。
真冬、そして平日。
今日は2月にしては暖かい。
けれどもそんな相模川の猿ヶ島に来ると、バス釣りをしている人は他に誰もいない。
猿ヶ島の堰に立っていると、割と日が当たって気持ちがいい。
こんな日にバス釣りポイントを独り占め出来ると言うのは、なんとも運がいいね。
今日は天気が良いだけじゃなくて、風も吹いていないのでルアーは思った所に飛んで行ってくれる。
なんだか、自分がバス釣り上級者のような気分になって来た・・・。
そんな感じで気持ち良くルアーを投げていると、一人のバサーが僕の所にやって来て、声をかけて来た。
ここ、釣れますか??
釣れるんだろうけど、釣った事はない。
そう言おうと思って、すんでの所で言葉を引っ込めた笑。
彼の質問に、僕もここで他のバサーから仕入れた情報をあたかも自分の経験のごとく、答える。
話をしていると、彼は相模川ではバス釣りをした事がないと言う。
さっきまで、まるでバス釣り上級者になり切っていた事、そして彼が相模川では新参者という事を知って僕はさらに持てる情報の全てを彼に伝えた。
けれども、この間まで関東より西の方に住んでいて、琵琶湖ではゴーマルオーバーのバスを釣りまくっていたと聞いて、一気に僕の意気は消沈してしまう。
今更、バス釣りを始めたのが去年の春なんて、とても言えない・・・汗。
しばらく彼と情報を交換して、僕は再びルアーを投げ始める。
彼は一度、駐車場に停めた車に戻って道具を持って来ると言っていた。
その途端・・・。
グゥゥン
ルアーはピーナツⅡ(SR)。
急にラインピンと張り、走り始めた。
おっ、食った!!
そう思ってロッドを立てて、手元に伝わって来る感触をしばらく楽しむ。
お、お、おぉぉ〜!!
そのバイトは一瞬の事だった。
すぐにロッドとラインから伝わる感触はあっという間に何処かに行ってしまう。
バレた事が否応でも分かった瞬間。
釣り上げられなかったのは残念で仕方ない。
けれども2月、しかも相模川で1バイトあっただけでも、まだマシと言うべきか。
しばらくするとタックルを取りに行っていた彼が戻って来た。
今、食ったけど、バラしてしまって・・・。
見ていない所で、そう言うと「本当かよ」と思われるかもしれない。
初めて会った人なら尚更だ。
けれど、僕としては今、バイトがあったよと言えば、彼にとってもここでバス釣りをする励みになると思った。
彼は僕の言葉に怪しむ事なく、最後まで話を聞いてくれた。
二、三、言葉を交わして、お互い、「また会ったら宜しく」と締めくくりその場を後にする。
こういう出会い、釣り場ならではって感じだよね。
気が付くと、すでに太陽は丹沢のやまなみの向こうに沈もうとしている時間。
今日は節分。
かあちゃんが家で恵方巻を作ってくれている。
僕の父も釣りが好きだった人でね。
そんな父の命日の今日。
今日のバイトは父が僕にプレゼントをしてくれたのかもしれない。
リストラとうちゃん、相模川バス釣りの沼にハマる。