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今日はかあちゃん、夕方から所要があるとの事。
そんな事で、晩ごはんは高二男子、一人息子のゆーと焼肉を食べに行く事になった。
向かったのは相模原の新磯野にある楽々苑。
ここ、普通じゃない焼肉屋さんだ。
楽々苑、昭和の雰囲気ハンパない焼肉店。

どうでしょう?このビジュアル。
演出してこういう店構えをしている所もあるけれど、楽々苑は地でこれを行っている。
地元の草野球のおじさんたちが、試合が終わった後にイッパイやってるような焼肉屋。
初めてここに来た時は、まさにそんなイメージを持った。
とにかくどのメニューもお値段が安い。
尤も、高級なお肉は置いていないのだけれども笑。
相模原で焼き肉と言うと、はせ川が有名だけれど、コスパでは楽々苑も負けていないと思う。
基本的にお肉の量は、一般よりも2倍って感じ。
だから調子に乗ってあれこれ頼むと後で大変な事になる。
それだけボリュームのある焼肉屋さんなので、地元の人から絶大な人気を誇っている。
休日に少し遅い時間に行くと、もう満席で入れないという事は珍しくない。
近くにキャンプ座間があって、米軍の人もよく訪れる。
元々この近くには、座間の日産工場があった。
日産座間工場があった頃は、この辺もかなり賑わっていたと聞いた事がある。
今では各駅停車しか停まらない小田急線の相武台前駅も、昔は急行が停まったんだとか。
アラフィフとうちゃんが座間に引っ越して来た頃は、恐らくは工場で働く人向けだったんだろうと思うけれど、近所にはワンルームアパートがたくさん建っていた。
工場があった周辺にはその名残で、ガテン系の人が好んで通うような飲食店が今でも営業を続けている。
いわゆる安くて美味しいお店だ。
そして言葉は悪いけれども、そんなお店はどこもお世辞にも綺麗とは言えない。
でも、アラフィフとうちゃんはそういうお店が好きだ。
日産の座間工場がなくなって、飲食店の需要と供給のバランスは大きく崩れているはず。
しかも、座間工場が閉鎖されてから久しい。
にもかかわらず、今でも営業を続けているお店がこの周辺にはそれなりにある。
つまり、それだけそのお店は美味しいって事だ。
美味しくないと、需要が減った座間では生き残っていけないからね。
オシャレなお店もいいけどね。
でも、アラフィフとうちゃんはこういうお店の方がなんだか落ち着く。
煙がもくもくと立ち込める中で焼肉を頬張りながら、こういうお店、これからもずっと続けて欲しいと思わずにはいられない。
相模原のとんかつ春でカキフライ。
アラフィフとうちゃん、ゆーと酒を酌み交わすのが次の夢。

子供と一緒にバイクに乗りたい。
そんなアラフィフとうちゃんの夢はこの間、叶ったのだけれど、今は別の夢を抱いている。
ゆーと二人で酒を酌み交わしたい。
それが次の僕の夢。
出来れば男同士、二人で居酒屋で飲みたいね。
それがここ、楽々苑でも構わない。
二人で何を語るともなく、グラスが空いたら黙って酒を注ぐ。
その酒を注ぐゆーの姿に、僕は成長したなぁと実感するワケだ。
でも、そんな日が来るのもあっという間なんだろうな、と思う。
ゆーは今年、16歳になってバイクの免許を取った。
そして年が明ければ、高校三年生になっていよいよ大学受験を迎える。
この間まで本当に子供だと思っていたのに・・・。
子供は放っておいても、あっという間に成長するね。
今、こうやって目の前で到底、僕には食べられない量の肉を頬張るゆーを目の前で見ている。
自分の老いと彼の成長を同時に実感した。
親子ツーリング。GPZ-Rとグラトラで走って来たよ。