この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

今年の春に再開した我が家の投資。
かあちゃんが僕に聞いて来た。
ね、投資したお金、どんな感じになってる?
そう聞かれて僕は返事に困った。
なにしろ、投資をしてから今までの運用実績など一度もチェックをしていなかったのだから。
運用は長期が我が家のセオリー。

正直言って、僕は投資をしてから数ヶ月で儲かるという事を期待していない。
投資した企業なり事業が数年、場合によっては数十年の時間をかけてゆっくりと成長する事に期待している。
だから、今年の4月に投資したお金が今、どうなってるかなんて今の僕には全く興味がない。
極端な話、投資期間を10年と決めて買った株があったとする。
その株は9年間、ずっと価額が下がり続けたとしても、最後の年に事業が成功して結果を出してくれれば全くそれで問題ない。
投資したお金がどうなってるか、チェックしていないなんて・・・。
かあちゃんにそんな捨て台詞を投げられた。
多分、投資した先がとんでもない事になっていたら、誰が責任を取るのよとでも言いたいのかもしれない。
けれど、そういう事態は投資状況をチェックしていなくとも情報として間違いなく入ってくる。
投資した先はそれなりの企業なんだし、その辺がヤバくなれば、それは経済全体がザワつくはずだ。
そもそも、半年とか数年の投資期間で、下がった上がったと騒がなくてはいけないお金であれば投資なんてしない方がいい。
投資とは換金しなければ、損失は現実のものとはならない。
だから僕は含み損とは絵に描いた餅くらいにしか思っていない。
言い方を変えると今日、明日、生活をしていくのに影響を与えるお金(つまり食費とか生活費に当てるべきお金)は、投資には振り向けてはいけないという事だ。
それが理解出来れば、長期投資はどんと構えて出来るようになる。
リストラ寸前のとうちゃん、投資を再開するってよ。
老後資金は必要ないかも。

リストラ寸前のとうちゃんはリーマンショックの時に、下がりまくった株をマジで買いまくった。
それこそ、リーマンショックの前であれば欲しくても手が届かなかった株が、破格の価額まで下がったのだから狂気のごとく買いまくった。
その株はずっと持ち続けてオリンピックの前に、全部手仕舞いをしたんだけどね。
おかげで住宅ローンは予定よりも早く精算する事が出来た。
なぜ、50代で投資を手仕舞いにしたかというと、60代以降の老後の資金は確実な物としたかったから。
リタイアしてから、相場の影響を受けて老後の頼みの綱が吹っ飛んでしまったら、元も子もないからね。
けれど、その考えが変わったのでまた、今年の4月に投資を再開したと言う訳だ。
多分、株価は当分、上がり続けると思う。
その波に今、改めて乗っておきたいという事。
そして、ひょっとしたら老後資金を今、確定しておくのはあまり意味のない事になるのかもしれないと最近、思い始めている。
今の年金制度なら65歳で老齢年金の受け取りが始まる。
けれど僕が65歳になる頃って、果たしてどうなっているだろうか??
ひょっとしたら当たり前のように年金受給開始は75歳とか、場合によっては80歳位になってるのかもしれない。
そして年金が当てにならないので、多くの人が老いても働かなくちゃいけない状況になっている・・・。
僕は出来れば60歳前にリタイヤしたいと考えていた。
今でもそう思っているのだけれど、でもその人生設計も見直しが必要かもと考えるようになった。
そうなれば、老後は今と同じくらい働かないといけないかもしれない。
尤もそうなるとそれは老後とは言えないのだけれど・・・・。
老後の生活費は、リアルタイムで働いて稼ぐ。
そういう時代が来るんじゃないかな。
最近もニュースになっていたけれど、相変わらず公的年金の管理運営ってかなり杜撰なようだし。
ああいう所とか、はたまた国に自分の老後の全てを託していたらその時になって足元を救われるかもしれない。
そうはならないように今のうちに60歳、70歳になっても悠々自適でいられる術とか資産を作っておいた方が良いように思う。
まあ、そのためには何歳になっても元気に動ける体だけはキープしておかないといけないね。
動脈乖離、動脈瘤になって死にかけたよ。