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8月最後の日曜日。
前の日のうちにGPZ900Rにバッテリーを繋いでおいた。
そして今朝は午前3時に起床。
最初は横浜の方に走りに行こうかと思ってたんだけどね。
でも、急遽、いつもの宮ヶ瀬に行き先を変更。
天気もいいし、こんな日は適度なワインディングを楽しめる宮ヶ瀬の方が良いかと。
宮ヶ瀬と雨が降るような虫。

ここの所、休日の早朝はバス釣りに行く事が多かった。
ふと、最後にGPZ900Rに乗ったのっていつだったっけ?と考えてみた。
ん、そう言えば、7月はケガをしたりして、乗ってなかったかも。
ん??そうなると最後に乗ったのは6月か??
それはマズい・・・。
そんな事で、この日曜の休日は何はさておき、GPZ900Rに乗る事が最優先事項になった次第。
一応、自分の中では釣り人という肩書きよりも、バイク乗りと言う肩書きの方が順位は高い。
GPZ900Rに乗るのが超久々という事になれば、やっぱり楽しい道を選びたくなる。
で、横浜よりも宮ヶ瀬に向かう事を選んだというワケだ。
GPZ900Rのエンジンに火を入れて、走り始める。
辺りは少し蒸し暑さはあるけれど、心なしか早朝は涼しさも感じるようになった。
相模川沿いの道に入ると、その雰囲気はさらに強くなる。
考えてみたら、今日はもう8月最後の日曜日。
秋もすぐそこか。
相模川の高田橋を左に曲がり、GPZ900Rを走らせる道は山の方へと向かい始める。
この辺りから、ヘッドライトに照らし出される虫の数は途端に多くなる。
夏も最後に近づいているからか、心なしかヘルメットにぶつかる虫の数が多いような気がする。
虫たちも、この世の最後の夏を謳歌しているのかもしれない。
ふと、福岡に住んでいる時の事を思い出した。
当時も今と同じようにGPZ900Rを走らせるのは、虫たちが飛び交う早朝だった。
海岸沿いに走る国道202号線を行くと、ヘッドライトには無数の虫が照らし出された。
それはまるで雨が降っているかのようだ。
二丈のパーキング(通称ニジョパ)に着く頃には、ヘルメットのシールドにはビッシリと虫が付きまくっていた。
GPZ900Rのラジエターを見ると、そこにも小さな虫がコアの間に入り込んでいる・・・。
自分で言うのもなんだけれど、割とキレイ好きな僕にとっては夏の虫は苦痛で仕方なかった。
福岡から帰って来た時には、明らかに神奈川は福岡より虫が少ない事に喜んだもんだ。
それでも宮ヶ瀬に着いた時、シールドにへばりついている虫の量になんだかげんなりとしてしまった。
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バイクとダイエット。

久しぶりにバイクに乗ったので、当然ウエアを身に付けたのも久しぶりの事。
HYODのメッシュパンツ、残念ながらウエストが閉まらなくなっていた。
2ヶ月前は確かに閉まったのにね・・・。
早朝にバイクに乗った時、帰り道ではガソリンを入れた後に朝ごはんを食べるのがいつもの事だった。
バイクを走らせた後に食べる朝ごはんって、本当に美味しく感じる。
そんな朝ツーの時に食べる朝ごはんと言えば、ゆで太郎とかラーメンショップが鉄板メニュー。
ゆで太郎は朝そばというメニューがあってかき揚げ、温泉卵が付いて370円というリストラ寸前のとうちゃんには優しい価格設定だ。
ラーメンショップはガテン系御用達という事もあって、どのお店も早朝6時くらいからやっている。
元来大食いの僕にとっては、ゆで太郎とかラーメンショップの前を素通りする事はほぼ、不可能になる。
まあ、その結果がこの肥えたウエストなんだけれども笑
朝ツーで適度に汗をかくと、体が塩分を欲しがるのかもしれない。
だからゆで太郎とかラーメンショップに行ってしまうのは、本当に仕方のない事なんだと自分に言い訳している。
そう言えば昨日、Twitterでゆで太郎がクーポン券を配ってるっていう投稿を見たな・・・。
そんな邪念を抱きながら宮ヶ瀬からの帰り道、GPZ900Rを走らせていた。
一方でふと視線を落とすと、そこにはやっぱりウエストが閉まらないメッシュパンツがある。
これも紛れもない現実。
早朝に食べるラーメンにはこの上ない満足感がある。
けれども、その満足感とは裏腹に、ほぼ同時にダイエットに失敗したという失望感がやって来るのも事実だ。
この日、高田橋を再び渡ったのは5時半頃だった。
愛川町にあるラーメンショップ、その開店時間は朝の6時。
という事はこのまま行けば、まだラーメンショップは開店していない事になる。
とりあえず、ラーショの関門はクリア出来そうだ。
のはずだったんだけど・・・。
けれどこの日は6時前なのに、どう言うワケか愛川のラーショは開店していた・・・。
暖簾がかかっているラーメンショップの光景に、思わず僕はGPZ900Rのアクセルを緩めそうになった。
今日だけ。ダイエットは明日から。
そんな言葉が頭をよぎったのだけれど、既の所でアクセルを緩めずそのまま僕はラーショの前を走り過ぎる事が出来た。
さて、その次はゆで太郎。
ゆで太郎は帰りの道すがらには3軒もの関所を構えている。
ちょっと気を許すとフラフラとそっちの方に行ってしまいそうなんだけれど、この日の僕は意思が固い。
なんとか、3つの関所を乗り越える事が出来た。
目玉ヘルの後に目玉ヘル

ラーショもゆで太郎も振り切って、自宅もすぐそこという所まで来た時の事。
ふとバックミラーを覗くと、僕の真後ろにはスクーターが付いて来ていた。
なんとその人が被っていたのは僕とおんなじ、中野真矢レプリカの目玉ヘル。
RX-7Xの中野真矢レプリカはAraiでは売っていない。
56Designのオリジナルだ。
なんという偶然!
多分、後ろのスクーターの人も僕と同じような気持ちを抱いていたのかもしれない。
そんな時、ふと僕はある事が気になった。
おんなじヘルメットを被った2台のバイクが連なって走っている。
しかも中野真矢レプリカのヘルメットは割と派手なデザイン。
早朝なので、人に見られる事はあまりないのだけれど・・・。
でも、側から見るとちょっと珍しい光景かも?と思うと少し恥ずかしくなって来た。
GPZ900Rにガソリンを入れるためにスタンドに入った所で、後のスクーターとはお別れ。
僕はその後姿をなんとも微妙な気持ちで見送った。