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ただいま、リストラとうちゃんの我が家は大規模な断捨離中。
今までの人生の中で、ここまで断捨離をした事ってないかも。
家の中を漁ってるとまあ、出てくるわ、出てくるわ、不用品が・・・。
いつか使うかも。
そんなキーワードの下に捨てられずに押し入れとか、納戸とかに押し込んでいた物の数々。
チリツモとはまさにこの事。
断捨離を始めて見ると、実は我が家にある物のほとんどは不要じゃね?と思われるくらいだ。
そんな状態だから、ひとつひとつチェックしながら断捨離をして行くので、なかなか終わらない。
7月初めからスタートした我が家の断捨離も、とうとう1ヶ月に渡る。
断捨離を始めた発端

事の始まりは、かあちゃんの残業だ。
かあちゃんの仕事、あまりにも忙し過ぎて彼女の帰宅時間は毎日日付が変わった頃。
遅い時は朝方に帰って来て、そのままシャワーを浴びてまた仕事にトンボ帰り・・・という事もある。
僕はと言うと、ここの所は週イチの出社で、それ以外の日はほぼ在宅ワークだ。
だから仕事が終わって、晩ごはんを食べて、そしてお風呂に入るとかあちゃんの帰宅を待たずに僕は床に入る。
さすがに僕も翌日には在宅ワークと言えども仕事はあるし、午前様まで付き合っていられないからね・・・。
だけど、床に入るのだけれども、これがなかなか寝付けない。
そりゃそうだ。
愛妻が過労死ラインをガチで越えて仕事をしてるんだから。
今日は何時に帰ってくるんだろう・・・
そんな心配が僕の眠りを妨げるワケだ。
かあちゃんが帰って来れば帰って来たで、寝室でドタドタするもんだから、また目が覚める。
おかげで、かあちゃんが国家公務員になってからというもの、僕は慢性的な不眠に悩まされている。
2階の洋室に入ってるキャンプ用品とか、滅多に使わない道具をさ、レンタル倉庫に入れて、そこに僕のベットを移してもいい?
ある日、僕はかあちゃんにそう聞いてみた。
今、愛車のGPZ900Rは自宅に程近いレンタル倉庫を借りて、そこに保管している。
1ヶ月、あと1万円ちょっと出すともっと広いコンテナを借りる事が出来る。
つまり、家の中にある滅多に使わない道具を、GPZ900Rと、ついでにグラトラも一緒にそこに放り込めばかなりのスペースが出来るワケだ。
これは名案と自分でも思っていた。
けれど、かあちゃんからの返事は僕の意表を突くものだった。
それなら断捨離するのが先じゃない?
意表を突きながらも、すごく合理的なかあちゃんの意見。
その日から早速、我が家の断捨離が始まったワケだ。
ハードオフとの往復の日々

手前味噌だけれど、我が家は世間一般のそれと比べて割と片付いてる方だと思っていた。
だけど、実際に断捨離を始めて見ると、不要な物が次から次へと出てくる始末。
さっきも言ったけど、「いつか使うだろう」というキーワードの下に取って置いた物ばかりだ。
尤もいつかのいつかとは年に一回もない。
だからそのほとんどが埃を被っていた。
僕の部屋と、普段テレワークで使っている1階の和室。
それぞれのクローゼットや押し入れに放り込まれていた物を、片っ端から引っ張り出した。
すると当然の事ながら、我が家の廊下は粗大ゴミの山となった。
さて、この不要物をどうしよう・・・。
調べてみると中には座間市がゴミとして回収しない物もある。
グラスファイバーの釣竿なんかは、回収の対象外だ。
そうなると、お金を出してどこかの業者に引き取ってもらわないといけない。
それもバカらしい。
だからある程度、引き取ってもらえそうな物をピックアップして、一切合切を車に積み込んだ。
向かった先はハードオフ。
恐らくそれぞれの査定金額は良くても100円とかそんな感じだろう。
場合によっては金額が付かない物もあるはず。
案の定、ハードオフで査定をしてもらうと大抵の物は50円とか100円とか、そういう感じの金額が付いた。
そして僕が見てもジャンク品としか思えない物は、やっぱり値段が付かない。
お店の人が申し訳なさそうに、「これ、どうします?」と聞いてくる。
もちろん、断捨離で持ち込んだのだから、値段が付かなかった物を持ち帰るワケがない。
「すみません、お金、いらないんで引き取って来れたら嬉しいんですけど・・・」
僕がそう言うと、お店の人は快く引き取って来れた。
まあ、業者にお金を出して回収してもらう事を考えると、タダでも引き取ってもらえればそっちの方がいい。
その日からしばらく、ハードオフ通いが続いた。
断捨離をしていて、これでおしまいと思っていても、まだまだ次から次へと不用品が出てくる。
そんな事で、断捨離を始めた日から5日間くらいは連続でハードオフに通っていた。
ちょっとショックだったのは、500円で引き取ってもらったサーフスケートに8,000円の値段がついて陳列されていた事。
まあ、自分でネットに出品して8,000円で売れるかと言うとそれも違うし、仕方ないかと。
一週間くらい集中的に断捨離をしていたのだけれど、我が家の中にかなり新しいスペースを確保する事が出来た。
かあちゃん、残業はもうしないってよ。

ひと通り断捨離が終わった時の事。
開いたスペースに僕のベットマットを運んで、いよいよ寝床をかあちゃんとは別にしようかという段階になった。
かあちゃん、約20年もの間、お世話になりました・・・。
もちろん、そんな事は本当に口に出して言ったりはしていない。
けれど、逆にかあちゃんから思いも寄らない言葉が発せられた。
「あ、仕事、だいぶ落ち着いたからね。もう残業はしないかもよ」
その言葉のとおり、過労死ラインを超える残業をしていたかあちゃんの帰りがメチャクチャ早くなった。
おかげで心配で夜、寝れないという事がなくなった。
もう、それ、早く言ってよ・・・。
そう思ったのだけれど、まあ、結果的に断捨離をして我が家の中がスッキリしたのでそれはそれで良かったかと。
そんな事で僕は今でもかあちゃんの横で床についている。
国家公務員のかあちゃん。過労でダウンする。