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今日、リモートワーク中、会社から来たメール。
服装の自由化を検討してます・・・。
それを見て、おお、とうとうウチの会社も!と思ったリストラ寸前のとうちゃんなのであった。
リストラ寸前のとうちゃん、これでも結構オシャレ。

中学生の頃は、当時流行っていたチェッカーズの髪型をしていた。
高校に入ってからは、古着にハマって良さげに色落ちしたリーバイスの501が僕のお気に入りだった。
そう、こう見えても僕は結構、オシャレには気を使っている方だ。
スーツとか学校の制服って、確かに変に気を使わなくて楽チンだ。
でも、その分、個性という物を犠牲にしてるのも事実だ。
僕はそれが嫌で嫌で仕方なかった。
服装の自由化を検討・・・。
このメールを見た時、僕がこれまで堪えて来た苦痛がどんなに大きかったか、改めて噛み締めた。
アラフィフになって、この年齢で会社での服装が自由になっても・・・と言うのは正論かもしれない。
けれど僕はそれでもスーツから解放されたら、かなり嬉しい。
いまや都銀だって、服装自由としてる所だってあるくらいだからね。
まあ、現実的には服装が自由になったからと言ってどんな格好でもOKという事にはならないんだけど、それでも服装の幅は広がる。
ここ数年、アラフィフになったからか、基礎代謝が落ちて太る一方の僕。
そんな事で昨年買ったばっかのスーツが着れなくなってしまって、新しいのをまた買うというのが常だ。
スーツから解放されて服装が自由になればワードローブは幅を持たせられるので、肥満対策はかなり楽になる。
服装が自由になったら、どんな服装をして会社に来ますか?
メールに添付されていたアンケートにはそんな質問が書いてあった。
そんな事、一言で表現出来るワケないじゃん・・・。
そう思いながらも、素直にアンケートには答えていたリストラ寸前のとうちゃんなのであった。
リモートワーク中、ヒマだったので栗原遊水池にバス釣りに。

今日、午前中はかなり忙しかった。
本当は早朝から栗原遊水池にバス釣りに行こうと思っていたのだけれど、それも出来ず、朝7時から自宅でリモートワーク開始。
午前中はメールを打ったり電話に出たり、お昼休憩も取らずに忙しくしていたのだけど、気が付いたらあれだけ山になっていた仕事もほぼ片付いた状態に。
さて、次のスケジュールは16:30からweb meetingか・・・。
それまで予定が何もない。
ならばという事で、自転車を引っ張り出し、ロッド、リール、そしてルアーの入ったタックルをリュックに放り込んで栗原遊水池に向かった。
ちょっと風が強くて軽いルアーだと狙った所に飛んでいかないかもしれない。
なので、10gを超えるルアーを選んで、キャストを始めた。
今日、僕が栗原遊水池に来た時、一人の先客がいた。
年齢は恐らく僕よりは上か・・・。
ひょっとしたら僕と同じ、リモートワークをサボってこの栗原遊水池に来たのかな?
そう思うと、すぐ横でルアーを投げているおじさんに奇妙な連帯感を抱いてしまった。
「ここ、釣れる?」
しばらくして横でルアーを投げているおじさんが僕にそう話しかけて来た。
「僕はまだ、ド初心者で釣った事ないですけど、実績はあるみたいですよ」
そう答えると、そこから二、三の会話が始まった。
本当は僕から「リモートワーク中、仕事サボってこの栗原遊水池に来てるんですか?」って聞きたかったんだけど、失業してる人だと気の毒なので、その言葉は自分の中に飲み込んだ。
「本当にここ、釣れるのかなぁ?」
そのおじさん、ボヤくように再びそう言うんで、僕はこう答えたんだ。
「釣れても釣れなくても、平日のこの時間にバス釣りしてたら、それだけで楽しくない?」って。
そしたらおじさん、はっとしたような表情を見せて、その後すぐにニコって笑っていた。
なんか、今日は人と共感出来た事が楽しかった。
一人息子のゆー、バイクの教習、頑張ってるみたいだ。

ふと玄関を見た時、一人息子のゆーのスニーカーが目に入って来た。
バイクの教習所に通うと言うので、新しく買って来たハイカットのスニーカーだ。
白いスニーカーなので余計に汚れが目立つ。
左足のつま先、内側の部分が黒く汚れてた。
バイクに乗る人なら分かると思うけれど、その汚れはギヤチェンジをした時のものだ。
中学の頃、少しヤンキーの要素が入っていた僕に比べて、一人息子のゆーは真逆な性格。
だから高校生になって、バイクに乗りたいと言い出すとは正直、思っていなかった部分がある。
そんな事なので、ゆーのスニーカーがギヤペダルで汚れてるのを見たら、なんだか凄く嬉しくなってしまった。
福岡に住んでいた頃はNinjaとかグラストラッカーのタンデムシートに乗せて、よく糸島を走ったものだ。
神奈川に帰って来てからは、宮ヶ瀬にも連れて行った。
最後にバイクに乗せて宮ヶ瀬に行ったのはいつだっただろう?
でも、次にゆーと一緒に宮ヶ瀬に行く時は、彼は自分でバイクを運転して行くんだろうね。
そう思うと、白いスニーカーの汚れに向かって、頑張れ!と密かにエールを送らずにはいられなくなった。