この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

アラフィフなので仕方ないのだけれど、ここの所、老眼の具合が一層進んで来た。
僕の場合、老眼の自覚症状が出たのは40代初めとわりと早い方だった。
最近、かすみ目がヒドいなと思っていた所に、ダイソーで試しにかけてみた老眼鏡にマジで驚いたんだ。
あまりにもハッキリクッキリと見える手元。
それまで僕はかすみ目は疲れか何かが原因だと思っていたんだけどね。
それは加齢による老眼だったというワケだ。
老眼鏡が手放せない日常。

それからと言うもの、老眼鏡がなくてはならない生活になった。
ダイソーでメガネチェーンを買ってきて、首から老眼鏡をかけていた。
仕事でもそうやっていたら、職場で急に老けたみたいと揶揄された。
いくらなんでも40代初めで、年寄り扱いされるのは憚れる。
なのでメガネチェーンはやめて、いつもど根性かえるのひろし君のように、頭の上に老眼鏡を乗せているようになった。
仕事で老眼鏡が欠かせないのはもちろんなんだけれど、それ以外でも僕の生活では老眼鏡が欠かせない。
例えばバイク。
乗っている時は問題はない。
けれど、何かあった時に遠視では本当に困る事が多い。
一度、ツーリングに行った時、キーをフロントカウルの何処かに落としてしまった。
必死で探したのだけれど、目に映る物全てがボヤッとしていてなかなかキーが見つからない。
しばらくその場で奮闘していたら、振動でポトンとカウルに引っ掛かっていたキーが地面に落ちて来た。
昨日、Ninjaにカラビナにヘルメットを固定していたのだけれど、いざ外そうとしたらダイヤルの番号が全く見えない。
さすがにカラビナのロックが外せないという事でJAFを呼ぶワケにもいかない。
ここでもしばらくカラビナと格闘が続いたのだった。
40代に始まった僕の老眼。
それでも老眼鏡をかければ、日常に支障はなかったのだけれど、最近、少し様子が変わって来た。
メガネをかけても、文字がかすんで見えないのである。
どうやら遠視に乱視も混じって来ているみたいだ。
僕は今でも遠くの物は、裸眼で問題なく見えている。
それまで目の悪い人の気持ちが分からずにいたけれど、40代を過ぎてやっとその人達の仲間入りを果たした。
昔からメガネに憧れていた部分があった。
けれど、いざ自分がメガネを手放せなくなると、こんなに不自由な生活ってマジでないわと思うようになった。
バス釣り、老眼だとマジでキツい。

2021年の4月から始めたバス釣り。
近所にある栗原遊水池でバス釣りが出来ると知って、道具を一切合切、揃えた。
けれどいざ始めてみるとこんなにも老眼って、釣りに向かないものだと思い知らされた。
とにかく、ライン(釣り糸)を結ぶ事に難儀している。
ルアーとラインを結ぶのは、バスフィッシングではとても重要な事。
解けてしまうような結び方だったら、せっかくバスがヒットしても元も子もないからね。
ポイントに早朝、到着しても、そんな事でなかなか準備が完了しない。
ましてや早朝だとまだ薄暗いし、その中で半透明のラインをルアーに結ぶのは僕にとっては至難の業だ。
この間なんか、相模川に着いて30分くらい経っているのにまだ準備が終わらず、マジで釣りという物は僕に向かないんじゃないかと思ったくらいだ。
Ninjaのピンゲル、向きはどっちだったっけ?

極め付けは、この間Ninjaに乗った乗った時の事だ。
久しぶりに乗った事もあって、保管中はキャブレターのピンゲルの向きをどっちにしておくべきか、すっかり忘れてしまっていた。
それでもピンゲルの所に書いてあるで、それを見れば良いのだけれど、老眼の僕にはその字が見えないのである。
時間は夕方になって来ていて、LEDライトでキャブを照らしても逆に光が反射する事で一層、そこに書いてある字が見えなくなってしまった。
仕方ないので、一旦、家に帰って晩ごはんを食べてから、かあちゃんに一緒にガレージまで行ってもらった。
ピンゲルのONとOFF、どっちにどう書いてある?
キャブを覗き込んでるかあちゃんに聞くと、彼女は即座にOFFはこっちと教えてくれた。
僕のかあちゃん、年齢は僕より4コ下だ。
今の彼女の年齢の時、僕はとうに老眼になっていた。
まだ手元って見える?
とかあちゃんに聞いたら、僕になんの遠慮もする事なく、うん、見えると。
その言葉に、僕は益々自己嫌悪に陥ってしまった。
しかもかあちゃんはそんな僕に追い討ちをかけるように「老眼鏡、新しいの買う?」って聞くんだ。
もちろん、かあちゃんに悪意はない。
けれど、その言葉を僕は素直に受け止められずにいたんだ。