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昨日の事なんだけどね。
かあちゃんとゆーの3人で秩父・長瀞まで遊びに行って来ました。
もちろん、コロナ禍なので感染対策は十分に気を付けて。
秩父と長瀞、前から行ってみたかったんだよね。
とても楽しいプチ旅行になりました。
安田屋のわらじかつ丼。

長瀞と言うと、急流下りが有名で夏の観光名所というイメージがある。
けれど、真夏の暑い時期に行列に並ぶのはイヤなので、あえて季節を外して行ってみた。
それでもGW真っ只中。
現地はかなりの賑わいだった。
この日は朝7時に座間の自宅を出る。
ゆーが西武池袋から出ている急行、ラビューを予約しておいてくれた。
Viewという名前が付いてるだけあって、ラビューは車内から景色が見やすい構造になっている電車だ。
窓が普通より下に広く取ってある。
シートも座り心地が良く、池袋から秩父までの約1時間、本当に快適に過ごせた。
池袋から秩父まで1時間くらいだけれども、この間でも車窓に広がる景色はガラッと変わる。
しばらく電車が走っていると都会の喧騒が薄れて行き、だんだんと隣のトトロが出そうな森が生い茂っていたり、ヤマメとかイワナでも釣れそうな川が見え始める。
秩父から池袋までは特急で1時間と少し。
そう言えばこの間、何かのニュースでテレワークが普及して来た事で、都心から秩父に移住する人が増えてると言うのを見た。
何か、そういう選択もアリかもね。
そうこうしているうちに僕たちを乗せたラビューは西武秩父の駅に到着。
多くの人は電車を降りると、早足で秩父鉄道の花畑駅に向かっていた。
僕とかあちゃんと、一人息子のゆーはそんな人の流れとは真逆の方に向かって歩き出す。
最初の目的地はわらじかつ丼で有名な安田屋だ。
安田屋、行列に並ぶこと1時間。

安田屋は西武秩父駅から歩いて15分くらいの所にある。
3人でお店の前に着く頃には、既に10人くらいが並んでいた。
お店のキャパは10人とちょっとくらいなので、最初のロットには間に合いそう。
開店時間は11:30なので1時間くらい、行列に並んで待つ事に。
お店は140号の横にあるので並んでいる間中、行き交うバイクを眺めていた。
結構、道路は混んでいて、バイクはもちろん車もノロノロ運転の状態。
あれだけ渋滞したら、クラッチを握る左手がマジでツラいね。
でも、そう思いながらも、いつか自分もバイクで来ようと思った次第。
そうこうしているうちに時間はお店の開店の11:30。
中に通されて僕たちはカウンター席に、横に並んで座った。
開店の時間と同時に、ご主人らしき人が入って来てカツを揚げ出す。
本当に残念だったのはビールがないという事。
メニューはわらじかつ丼一択だ(かつ一枚、二枚という選択肢はある)。
まあ、観光地だし、回転率を上げる事を考えたらそれは仕方ないのかもしれないね。
それにしてもビールなしにカツ丼を食べたのは、何年ぶりだろう。
で、肝心のわらじかつ丼のインプレである。
僕は一枚のわらじかつ丼を注文。
これは目の前に着丼した時に、正解だったと思った。
ソースかつ丼って、カツが薄いイメージがある。
けれど安田屋のわらじかつ丼は普通のとんかつ並の厚さだ。
これを2枚って言うのはアラフィフとうちゃんには少し厳しいね。
早速、目の前に供されたわらじかつ丼のカツを一口、頬張ってみる。
・・・。
今回の秩父・長瀞プチ旅行のプランを考えてくれたのは、ゆーだ。
ゆーに悪いので食べた瞬間、とりあえず美味しいと言った。
けれど、実際は・・・。
ソースかつ丼と言うと、そのソースが決め手だと思う。
普通のソースと違って、もっとフルーツの香りがするものとか、そういうのを僕は勝手ながらもイメージしていた。
けれど口の中に広がったソースは、ごくごく普通のウスターソースっぽい味がする。
それにとんかつの肉も、少し匂いがするので多分、輸入物だろうね。
カツは切っていないので、箸で持ち上げてガブっとかぶり付く。
するとすぐに衣が肉から剥がれてしまう。
量だけでなく、質の面からも一枚のわらじかつ丼にしておいて良かったと思った次第。
それに苦言を一つ。
僕たち3人が並び始めたのは開店の1時間くらい前。
お店に11:30に入って、僕たちも含め他のお客さんにファーストロットのわらじかつ丼が供されたのは30分以上経ってからの事。
カウンター越しに見ていると、ご主人はせっせとオーダーで入っているテイクアウト用のお弁当を作っている様子。
そのお弁当を捌き終わってから、店内のオーダーを作り始めたという訳だ。
だから僕たちの前にわらじかつ丼が運ばれて来たのは12時をとっくに過ぎていた。
正直、それには苛立ちを感じてしまった。
テイクアウトのオーダーが何時に入っていたのかは、僕は知らない。
けれど、僕らだって開店前からお店の前で並んでいたんだ。
テイクアウトのお弁当を優先するのなら、それは開店前に仕込んでおくべきだと思うんだけど・・・。
まあ、そんな事で味もお店のオペレーションも含めて、もういいかなって感じだ。
秩父神社。パワースポットは外せない。

アラフィフを過ぎると、世の中には自分の力だけではどうにもならない事があると言う事を素直に認めるようになる。
秩父神社は三峯神社・宝登山神社とともに秩父三社の一社。
西武秩父駅から歩いても行けるし、秩父鉄道から一駅の所にある。
行ってみると境内はGWという事もあって、それなりの参拝客で賑わっている。
神社の雰囲気も厳かな雰囲気が伝わって来て、いかにもご利益がありそう。
3人で並んで賽銭を投げる。
お参りを終えて、ゆーがかあちゃんに何をお願いしたのか、聞いていた。
「とうちゃんの短気が治るように、って」
「それ、神社じゃなくてドラゴンボールの神龍じゃないと無理じゃね?」
そう言って二人は笑っていたっけ。
さっき、安田屋で短気を起こさずに美味しいと言って食べたんだけどね。
どうやら、かあちゃんのお願いは、秩父神社にお参りする前に叶っていたようだ。
阿左美冷蔵。天然氷のかき氷。

今回の秩父・長瀞プチ旅行のもう一つのお目当てがここ。
秩父駅の長瀞駅に着くと、多くの観光客のお目当てはライン川下りのよう。
けれど、僕とかあちゃん、そしてゆーは駅前の道をGoogleマップを頼りに阿左美冷蔵に向かって歩き出す。
阿左美冷蔵は僕たちが行った寶登山道店の他に本店がある。
どうやら本店の方が混むようだ。
寶登山道店は長瀞駅から歩いて5分くらいの所にあるので、僕たちはこっちに行ったのだけどね。
こちらのお店はペット同伴は禁止。
ペットと一緒という人は本店の方は可能との事なので、そちらへどうぞ。
お店の前に行くと、案の定、長い行列が出来ていた。
その列の長さに2時間くらい並ぶ事を覚悟した。
ネットでググってみると夏は3時間待ちっていうのも珍しくないようだ。
けれど並び始めると、これが案外、前に進むのが早い。
そうこうしているうちに僕たち3人は店内に通された。
並び始めてから約1時間。
まあ、メニューはかき氷だけだし、回転は早いのかもしれないね。
メニューを見ていると本当に悩む。
抹茶あん 黒みつ付き
抹茶みつ つぶあん黒みつ付き
いろいろメニューを眺めるのだけれど、どうも肝心な所でその違いが分からない。
まあ、アラフィフのかき氷と言えば抹茶を選んでおけば間違いはないだろう。
そういう事で、僕は抹茶みつ つぶあん黒みつ付きに白玉のトッピングを選んだ。
後で知ったのだけど、抹茶あんは抹茶フレーバーの入ったあんこのようだ。
阿左美冷蔵のかき氷、なんと言ってもその特徴は天然氷で作られているという事。
「天然氷ってね、頭が痛くならないんだよ」
目の前に供されたかき氷を頬ばりながら、かあちゃんが言っていた。
なるほど、本当だ。全然頭が痛くならない。
家に帰って調べたんだけど、天然氷は不純物が入っていない事で、人工的に作った氷に比べて高い温度でかき氷が作れるらしい。
温度が高いから頭がツーンとならない。
つまり、そういう事。
そんな事で、山盛りのかき氷をサクサクと食べれる。
フワフワのかき氷、全然、溶けないしね。
周りのお客さんを見ると、やっぱりみんな、サクサクと食べている。
だからお客さんの回転がいいんだね。
とにかく、かき氷がフワフワだ。
フワフワ感を出したくて、抹茶みつをかける前の写真をUPしてみた。
口に含むと、なんだか子供の頃、降ったばかりの雪を口に入れた時とおんなじ味がしたように思う。
抹茶みつ、黒みつを交互にかけてかき氷を頬ばる。
抹茶の香りがすごくいいね。
黒みつも甘過ぎない。
両方かけて食べると、これまた美味しい。
これなら1時間、並んで食べるだけの価値はあると思う。
(真夏に2時間以上は無理だけど)
かき氷、美味しく食べてお店を出るとまだ、行列は続いていた。
新しく来たお客さんがこんなに並ぶの??と言っていたけれど、実際にはそれほど時間、かからないよと言ってあげたい気分になった。
時間はそろそろ夕方。
公務員のかあちゃんは子供の日は出勤だと言っていたので、そろそろ帰ろうと。
家族3人で思いっきり遊んだGWの1日。
この日の事をまた、懐かしく思う日が来るんだよね。