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相模川でバス釣り、デビューしたよ。
50歳過ぎて、こんなにもドキドキする事に出会えるなんて。
それに家の近くでバス釣りが出来るってのもいいね。
2時間くらいだったけど一日中、釣りをしていたような気がする。
それだけ、中身が濃いバス釣りデビューだった。
早朝3時に起きてバス釣り準備

今朝、起きたのは午前3時。
昨日は一日中、春の嵐だった。
風が残ればバス釣りは無理かなと思っていた。
雨もかなり降ったので水も濁ってるだろうし、デビューの日にしては条件が悪過ぎると思ったんだ。
でも、後になってズブの初心者に条件も何も関係ないかって思った次第。
3時に起きて、外に出てみる。
風はそれほどなさそうだ。
スマホでウェザーニュースをチェックすると、午前中は風はそれほど吹かないとの事。
風が強くてかつ雨で水が濁ってるようなら、この日はバス釣りデビューは諦めようと思っていた。
それで仕方ないので、バイクで早朝の鎌倉にでも行って、誰もいない街並みの写真でも撮って来ようと計画していた。
けれど、どうやらコンディションはバス釣りが出来そうだ。
そうなると、年甲斐にもなくドキドキとして来た。
そんな自分に落ち着け、落ち着けと言い聞かせて、電動アシスト自転車を引っ張り出して僕は相模川に向かってペダルを急がせた。
猿ヶ島スポーツセンター

自転車で向かったのは猿ヶ島スポーツセンター。
この横には相模川が流れていて、バス釣りのスポットになっている。
相模川のバス釣りの中では、それなりに釣果を上げているポイントだ。
ここに自転車で来るのは初めて。
家を出るときにGoogleマップで調べたら、自宅からだいたい30分くらいとの事。
日が昇って明るくなる時間を逆算して、家を出た。
4月中旬とは言え、その時間帯は外に出るとまだ肌寒い。
僕はリールやらルアーやらを詰め込んだリュックに、ユニクロのコンパクトに畳めるウィンドブレーカーを忍ばせておいた。
こういうの、一つ持ってるとアウトドアの趣味にはなかなか便利だね。
早朝なので僕の自転車を追い抜いて行くのは、トラックばかり。
トラックの走行風に煽られながらも、やがて猿ヶ島スポーツセンターに着いた。
ここ、猿ヶ島スポーツセンターが開くのは、午前8時。
駐車場もまだ、開いていないので自転車はスポーツセンター駐車場入り口のすぐ横に停めた。
猿ヶ島スポーツセンター横のバス釣りポイントは通称、サルと呼ばれている。
家から一番近いメジャーポイントなので、ここが僕のホームになるだろう。
駐車場にはトイレもあるので、なかなか便利だしね。
そんな事で自転車を停めて、僕はポイントに降り立った。
すでにそこには数人のアングラーがルアーを投げている。
スピナーベイト、この日はホットタイガーをチョイス。

正直、どんなルアーを選べば良いのか分からない。
今日、午前3時に起きてネットでググってみたのだけれど、水が濁っている時にはスピナーベイトとかのアピール力が強いルアーが良いんだとそこには書いてあった。
Dゾーン エバーグリーン 3/8oz ホットタイガー
ホットタイガーをベイトロッドにセットして、ファーストキャスト。
案の定、アブガルシアのROXANIのBF8はスプールが勢いよく回転してバックラッシュを起こしてしまった・・・。
メカニカルブレーキとマグネットブレーキのバランスがうまく取れていない。
バックラッシュを直してはルアーをキャストして、それを繰り返す事が続いた。
それでも、最初のうちはバックラッシュしまくりだったけれど、次第にその回数も減って来た。
それにしても、バックラッシュはしなくなったけれど、相も変わらずルアーが思った所に飛んでいってくれない。
これじゃあ、バスなんか釣れるはずがない。
自分ではまっすぐに飛ばしているつもりが、着水するルアーは狙った方向とは全然、別の所に飛んでいく。
これ、側から見たらいかにも初心者だと分かってしまうだろう。
本当は違う場所(バスが釣れそうな所)でルアーを投げたかったのだけれど、行きたい事には数人のアングラーが陣取っている。
今の僕にはそこに分け入る自信も技術もなかった。
こりゃ、しばらく練習しないと・・・。
すぐ隣でカッコ良くルアーをキャストするアングラーを見ていて、しみじみとそう思った。
もともと、僕は一つの事に熱中しやすいタイプだ。
なんでも最初にうまく行かないと、悔しくてそれにのめり込む。
そしてそれは極めるまで続けないと気が済まない。
その傾向は年齢を重ねるにつれ、より顕著になっていた。
ルアーが思ったところに飛んでいかない。
その度に、悔しい気持ちが心の底から沸き起こって来るのだけれど、それと同時にもう既にバスフィッシングにハマっている自分に気付いてしまった。
明日も来たいな・・・と思っている。
最初にルアーをキャストした時はハンパなく緊張をしていたのだけれど、その気持ちも既に何処かに行ってしまった。
そして、時間が経つのを忘れてひたすらルアーを投げる作業が続く。
思った所にルアーが飛ぶと喜んで、そうでないとムキになっている。
そうこうしているうちに、そろそろ家に帰らないとならない時間になってしまった。
もちろん、この日はブラックバスの姿なんて全然、見ていない。
それでも、帰りは自転車のペダルを漕ぎながら、これからの人生、長く付き合える趣味を見付けられた事に満足をしている自分がいた。
うん、バス釣り、マジで楽しいね。