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会社までの通勤時間が片道2時間の僕にとっては、リモートワークはまさに理想の働き方。
リモートワークのおかげでそれまでの人生とは大きく変わったしね。
けれど、リモートワークは良い事ばかりじゃない。
実際にやってみると、これがいろいろとあって・・・。
リモートワーク、我が家の事情。

2020年の春から、あれよあれよと言う間に僕の会社もリモートワークが導入された。
それまでリモートワークとかテレワークって、僕の会社では導入されるまであと2〜3年はかかるかなって思ってた。
けれどもこのコロナ禍でそうは言ってられなくなったんだね。
最初は隔日勤務、それから週2出社、そして今では週イチの出社っていうペースになった。
おかげで僕の部屋はこの一年で、リモートワークをするのにはマジで快適な仕様になってしまった。
会社からは小さなパソコンしか支給されていないので、大きなモニターも買った。
さらに容量の大きなファイルを処理してもパソコンに熱がこもらないように、クーリングファンとかもね。
そんな感じで僕のリモートワーク環境は日々、快適な感じになって行く。
ところが、相方のかあちゃんはと言うと僕とは全然、真逆の方向に行っていた。
かあちゃんは公務員だ。
僕も仕事でお役所とかの人と接する事があるので、ある程度はあの世界がどういうものかは知っているつもりだ。
けれどもかあちゃんが公務員になってからというもの、その世界の特異性には全く言葉を失ってしまう。
世の中にリモートワークを推奨しているのは公なのに、当の役所ってリモートワークってナニ?って感じで普通に出勤している。
しかもかあちゃんが仕事を終えて家に帰って来るのは、日付けが変わってからというのはデフォルトだ。
そんな事なので2020年の春以降、この一年って言えば僕はほぼほぼ主夫になった。
仕事をしながらも僕は家事をこなしている。
まあ、本音で言えば、こっちも暇でリモートワークをしてるんじゃないんだけどね、って感じだ(笑)
ごはん食べる?ううん、いいや。

リモートワークになって、僕が主夫の立場になって以来、険悪な雰囲気になったネタと言えばやっぱりこれだろう。
家事で一番、労力を使う食事の用意。
我が家ではコロナ禍になってから、シャープのホットクックを購入した。
ちなみにホットクックね、旦那さんが家事を分担するために買うんであれば容量が2.4ℓとか、大きな物を買うのをオススメします。
その方がストック出来るんでね。
そのホットクックを買うって決めたのはかあちゃんである。
それは暗に僕と一人息子のゆーが二人で毎日、外食ばっかしないようにってのを狙っての事。
でも、ホットクックでカレーとか豚の角煮とか、マジで簡単に作れちゃう。
もともと僕は凝り性な性格をしてるもんで、すぐにホットクックを使っての料理にハマってしまった。
そんな事で、以前より僕は料理をするようになったワケだ。
だからかあちゃんの晩ごはんも僕が用意する。
そんな中。
日付が変わった頃に残業を終えて我が家に帰って来るかあちゃん。
僕はかあちゃんに優しく聞いてみる。
「ごはんは?角煮、作ってるよ」
するとかあちゃんは目線を僕に向けもせず、「疲れちゃった。もう寝る」と。
その言葉を聞いて、僕はそそくさと用意していた食事の準備を片付けるワケだ。
内心、ムカムカとするんだけど、そこで怒るとブーメランになる。
同じ事を僕も昔、かあちゃんにしていたからね。
ムカつく気持ちを抑えて、こういう事はしちゃいけないんだなと分かった事が収穫。
そう自分に言い聞かせている。
洗濯を干すかあちゃん。今日、午後から雨、降るよ。

もはや過労死ラインをゆうに超えて残業をしているかあちゃん。
大変だな・・・と思いつつもその仕事を選んだのはかあちゃんなので、ある程度の所以降は自己責任で、って事にしている。
ごはんを作ったり、掃除をしたり、そしてゴミを棄てるっていう家事は僕がこなす。
けれどもどうしても僕は洗濯まではする気になれない。
※洗濯物を取り込んで、畳む事はやっている。
二階のベランダで洗濯物を干しているところを近所の人に見られて、目が合った時にどんな顔をして挨拶をすれば良いのか、今だに想像が出来ないでいるからだ。
そんな事で、残業で忙しいかあちゃんには申し訳ないけれども、洗濯物は彼女に任せている。
この間、洗濯物を干しているかあちゃんに僕が放った一言。
「今日、午後から雨、降るってよ」
僕のその言葉を背中で聞きながら、洗濯物を干しているかあちゃんの手が一瞬、止まった。
そして少しの間を置いて、こちらを振り向く事なくかあちゃんは洗濯物を干し続けたんだ。
多分、僕の一言にかあちゃんはいろんな想いが巡ったのだろう。
早く言えよ・・・。
雨が降ったら取り込んどけよ、家にいるんだから・・・。
そんな言葉がかあちゃんの背中ごしに聞こえて来そうだった。
でも、でもである。
僕にも言い分はある。
二度目になるけれど、僕もヒマでリモートワークをしているワケじゃない。
webmeeting中に雨が降って来たとしても、即座に洗濯物を取り込む事なんて出来やしない。
しばらく、二人の間に険悪な空気が漂っていた。
コードレスの掃除機、買わない?

我が家で次に買う家電はコードレス掃除機だと僕は決めている。
我が家は2階建の一戸建て。
そんな我が家で使っている掃除機は、前時代的なコードを有する掃除機だ。
まだまだ吸引力は十分なので、もう少し、使うべきだという事は分かっている。
でも、掃除という家事をするようになってから、コードがある掃除機というものがいかにユーザビリティが低いか身に染みてわかる様になった。
とにかく行動範囲が狭い。
少し掃除機をかけたらコードを抜いて、次のコンセントにささなければならない。
特に階段だ。
階段って、日差しが差し込む時間帯に登っていると、いかにホコリが溜まっているか顕著に分かる場所。
そんな状態を知りながら、放置出来ない性格を僕はしている。
仕方ないので仕事の合間だけれども、納戸から引っ張り出して来た掃除機をかけるのだけれども、これがコートの抜き差しがマジで面倒だ。
一階のコンセントに差し込んで掃除をして、二階に上がっていく。
すると二階は二階でホコリの溜まり具合が目に付くので、引き続き掃除機をかける決心をする。
ところがそんな僕の決心を無情にも粉々にして行くのが、イッパイイッパイに張り詰めている掃除機から伸びているコード。
コンセントを抜き変えないと、この気持ちの萎え具合は元に戻らない。
これがコードレス掃除機ならストレスフリーになるのに・・・。
そんな悩みを抱えながら、かあちゃんに聞いてみた。
コードレス掃除機、買わない??
するとかあちゃんからはそっけない返事が返って来た。
「どうしても必要?ゆーだって、もうすぐ受験が始まるんだよ」
そりゃそうなんだけどね。
でも、僕だって楽がしたいワケじゃない。
むしろその逆で、苦行とも言える家事を率先して引き受けたいからこそ、コードレス掃除機を買わないかって言ってるんだ。
結局、その日はかあちゃんとは意見が合う事はなかった。
それ以来、掃除機から伸びるコードが今まで以上に忌々しく見えるようになって来た。