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春になったら始めようと思っていたブラックバスフィッシング。
お目当てのロッドをネットでググったら、売り切れ続出のようだ。
のんびりしていたら乗り遅れてしまう。
そう思い立ち、この休日はバスフィッシングのタックル物色に時間を充てた。
ブラックバスフィッシング、昔から憧れてたんだけどね。

中学の頃、周りの友達でブラックバスフィッシングをしている奴は割と多かったっけ。
僕も誘われたりしたんだけど、さすがにサーフィンもやって、ブラックバスもっていうワケには行かなかった。
けれど、餌釣りと違ってルアーだけでやるブラックバスフィッシングはなんか、すごくスマートでカッコ良く見えたものだ。
リモートワークになって、かなり自由な時間が増えた。
僕の家の近くにはちょっとした野池がある。
ネットでググったら、数年前にそこでブラックバスを釣ったというサイトが出て来た。
今も釣れるのかどうかは分からない。
けれども、自転車で5分くらい行った所にある野池でブラックバスが釣れるとしたら、こんなに楽しい事はない。
しばらくダメ元でやってみようと思った。
それに僕の家からは相模川が比較的近い。
休日には相模川でブラックバスを釣る。
フレックスタイムを使えば、平日でも朝夕は相模川に行けそうだ。
そんな事で、ブラックバスフィッシングを今年の春から始めようと思い立った。
バス釣りのタックルを求めに町田へ。

そんな事で僕は町田へ出かけた。
町田にはルアーフィッシングの専門店がある。
そこに行けば、大抵の物は手に入るだろうと。
ところで町田は僕が物心付いた頃から通っていた街だ。
たしか、僕が子供の頃はJRの駅は「原町田」と言ったような記憶がある。
よく、両親と一緒に原町田駅に小包を取りに行ったっけ。
その日はかあちゃんも一人息子のゆーも一緒には行かないと言うので、僕、一人で町田へ。
お目当てのショップに行く前に、町田の街をブラブラする事にした。
コロナ禍で町田に来るのも久しぶりだったんでね。
町田、カメラが好きな僕にとってはフォトジェニックな街でもある。
なのでGRⅡを携えて、街を歩き回る事にした。
ここ最近、ダイエットのウォーキングもきちんと出来ていなかったんでちょうど良いかと。
町田と言えばジーンズのマルカワ。
物心が付いて、おしゃれに目覚めてからは本当にお世話になったものだ。
マルカワ本店の地下には普通のシルエットではない学生服を売ってるお店があって、中学の頃にはよく来たっけ。
学校の服装検査でこのダボダボのズボン、どこで買ったんだ?と先生に問い詰められても、決してマルカワの地下とは言わなかった。
そんなマルカワの本店も閉店が決まったようだ。
仲店商店街は、昔は名前のとおり個人商店の集まりだったけれど、最近はかなりディープな雰囲気がある通りになって来た。
個性的なお店が多いので、この通りはまさに写真を撮るにはピッタリ。
しかも一本、路地を入ると「ここは何処?」と思ってしまう雰囲気に包まれている。
和菓子のお店、中野屋は子供の頃から通ったお店だ。
ここの草餅、本当に美味しいんだよね。
子供の頃、親と一緒に買いに来たっけ。
その頃の味は今でも変わらない。
もうすぐ子供の日だけれど、ここの柏餅もマジで絶品だ。
子供の頃、慣れ親しんだ味と言えば、一龍というラーメン屋さんの事が忘れられない。
当時としては珍しい、本場の札幌ラーメンのお店だった。
記憶では兄弟のように見えるお二人が切り盛りしていて、本当に美味しいと思ったっけ。
今ではああいう本格的な味噌ラーメンも関東では食べられるのだけれど、子供の頃の味の記憶ってすごく懐かしく思えて来る。
そんな感じで町田をブラブラと散策して、お目当てのお店に辿り着いた。
釣り具のお店って、僕には未知の世界。
ちょっと入るのに勇気がいったね。
バス釣りタックル、煙に巻かれて退散。

どうもそのお店、コロナ禍対策で一度に大勢のお客さんを店内に入れないらしい。
そんな張り紙がドアに貼ってあるので、入っていいものか?と訝りながら恐る恐る中を覗いてみる。
「入ってもいいですか?」
そう店員に声をかけると、「どうぞ」と。
どうやら先客がいて、そちらの接客中のようだ。
僕は一人で店内を見て回った。
ルアーの専門店で、ブラックバス用のタックルだけでなく、トラウト、シーバスなどいろんな種類の物が陳列されている。
それが僕には参ってしまった。
ズブの素人なんで、見てもそれが何を釣るためのものか、全く検討が付かない。
ネットであれば「ブラックバス、ロッド・・・」と検索すればお目当ての物がモニターに現れる。
けれどリアルの店舗ではそうは行かないワケだ。
ある程度の基礎知識がないと、このお店ではそもそもお客さんとしての認知をしてもらえそうもない。
だんだんと僕は場違いの所に自分が来てしまったように思えて来た・・・。
そうこうしているうちに先客が買い物を終えて、お店を出て行く。
店員はすぐに僕に話しかけて来る事はなかったのだけれど、しばらくしてその時は来た。
「何をお探しですか?」
そう聞かれてもちろん、僕が応えるべきは「ブラックバス釣り用のタックル」という事なのだけれど、目の前に並んでいるロッドがブラックバス用なのかどうかは僕には分からない。
トラウト用のロッドを眺めながらブラックバス・・・と言うのはなんともマヌケだ。
「あ、今日はルアーを入れるケースを探しに・・・」
僕はとっさに適当な言葉を口にした。
幸いにも僕がズブの素人と見抜いたのか、その後、店員は僕に話しかけてこなくなった。
僕はタイミングを見て、お店を後にした。
少し勉強をしてから出直した方が良いみたいだ。
そんな事でロッドやリールなんかのタックルはAmazonで買う事にした。