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ブログを見返して見ると、GPZ900Rに火を入れたのは先月3月8日。
ここんとこ、GPZ900Rに乗るのは1ヶ月に一度のペースだね・・・。
久しぶりに乗ったGPZ900Rだけれども、愛川のあたりで引き返して来てしまった。
実に今日、乗った距離は30kmあまり。
月曜日から金曜日まで仕事、頑張ってやっと迎えた休日の土曜日。
もったいないって自分でも思うのだけれど・・・。
バイクに乗るのに気が向かない時

僕はバイクに乗る時は、いつも早朝って決めている。
理由はいくつかあるけれど、一番は道路が空いているっていうのが一番大きい。
渋滞の中、バイクに乗ってもストレスが溜まるだけだしね。
そんな事で、休日ともなれば僕は2時とか3時と言った時間帯に床から這い出る。
もちろん、ウィークデーより起床時間は早い。
普通、やっと休日になって好きなバイクに乗るんだから、ワクワクしていそうなものだ。
けれど、たまにどう気持ちを切り替えても、どうしても気分が乗らない時がある。
せっかく朝早く起きたのに、バイクに乗らないっていうのはモッタイない。
そう思って、身支度を続けるのだけれど、やっぱりそういう日はバイクに乗るのをヤメてしまう。
それには僕なりの理由があるんだ・・・。
今日も早朝に起きてバイクで宮ヶ瀬に向かった。
久しぶりにGPZ900Rに火を入れたのに、起きた時点からなんか気分が乗らなかった。
どうしよう?今日はやめようか・・・。
ガレージからバイクを引っ張り出して、エンジンをかける間際までそんな感じでグタグタと迷っていた。
結局は前の日にブレーキのキャリパーも綺麗に掃除をした事だし、やっぱり乗ろうと決めた。
GPZ900Rを走らせ始めて、ある事に気が付いた。
バイクに乗る時、右手にいつも身に付けてる座間の鈴鹿明神で買ったお守りを忘れた・・・。
それはバイク用のお守りで、バイクに乗る時はか必ず身に付けるようにしている。
なんか、やだな、やっぱりやめた方が良かったかな??
そう思いながらも、どんどん近づく丹沢の山並みに向かって、僕はGPZ900Rのアクセルを開け続けていた。
愛川町で引き返した理由

どうも、今日は車が多いな・・・。
早朝なのに車が多い。
この辺りは大きな物流倉庫がたくさん建っているので、トラックも多い。
でも、今日は早朝なのにいつになくトラック以外の乗用車とかもたくさん走っていた。
せっかく自分のスピードで走りたいと思って朝早く起きたのだけれど、目の前をのんびりと走っている車がいると、ついイライラとしてしまう。
クリアな状態なら、気持ち良く走れるコーナーが続くところも、今日はバイクを寝かせずに走る事を強要されてしまっていた。
そんな状態のまま、愛川町の角田大橋まで来た。
昨日も雨は降らなかったし、今日も天気予報では雨が降るとは言っていなかった。
なのに、角田大橋の入り口の交差点を過ぎると、路面が完全に濡れている。
交差点の手前は完全ドライなのにそこを越えた途端、道路はウェットだ。
どうやら、そこが雨の降った境だったんだろう。
今までの人生の中で、雨の振った境に出っくわしたのって初めてかもしれない。
所々、道路上には水溜りが出来ていて、それが雨量の多さを物語っていた。
そんな所を走ったおかげで、GPZ900Rは道路上の水を巻き上げて水飛沫を作っていた。
基本的に僕は雨の日は乗らないし、雨が降っていなくても道路が濡れている時もバイクには乗らない。
バイクが汚れるって言うのもあるけれど何より、気持ち良く車体を寝かせられないという事が一番大きい。
多分、愛川でここまで濡れてるって事は、宮ヶ瀬でもそれなりに降ったんだと思う。
どうしようか考えた。
今日はここまで何度、迷ったことか。
結局、それは良い加減、諦めろって言われているのと等しいように思えて来た。
そしてすぐさま、コンビニの駐車場でUターンして、僕は帰路についた。
験を担ぐのはバイクだけじゃない

僕は人よりも験を担ぐ方かもしれない。
「験を担ぐ」の験の字は、結果が形となって現れるという意味を持っている。
だからせっかく予感があるのなら、それを信じる方がいい。
結果が形となって現れてからじゃ遅いという事が往々にしてある。
僕はバイクに乗る前はサーフィンをしていた。
その頃から験は担いでいたんだ。
嫌な予感がしたら、海に入らない。
それを貫いていた。
サーフィンもバイクも一歩間違えば大きな事故に繋がるし、何より命に関わる。
僕の父親方の本家は宮城県の気仙沼にあってね。
東日本大震災の時も、親戚筋はかなりの被害を受けたんだ。
そんな中、震災があって数日もの間、気仙沼にいる親戚の消息が分からずにいた。
電話をしても、当然、繋がるはずもないしね。
そんな中、何か閃いたような気がして僕はテレビをつけた。
するとつけたばかりのテレビに映っていたのは、親戚の人だった。
NHKのニュースで、親戚がインタビューを受けていたんだ。
電話でもなく、何気につけたテレビで親戚の消息を知った。
なんかそんな感が働くような所が僕にはあってね。
だから験を担ぐ事って、僕の中ではとても大切な事なんだ。