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中学、高校・・・とダメ人間ぶりハンパなかったリストラ寸前のとうちゃん。
でも、唯一、誇れるのは昔から早起きだって事。
ダメ人間って言えば、朝起きれないって言うのが定説。
でも、僕に限っては若い頃から早起きがデフォだった。
サーフィンで早起き

早起きの癖がついたのは、なんと言っても中学から始めたサーフィンが一番の原因。
波は一般的に、早朝の方がいい。
気温がまだ低いので、海から岸に向かって強い風が吹かない。
逆に早朝の風はまだオンショアにならず、岸から海に向かって吹くオフショアだ。
オフショアだと波の面はツルツルなので、サーフィンにとっては最高のコンディション。
特に夏だよね。
夏は日中になるとどうしても、オンショアばっかりになるからサーフィンをするにしては波があまり良くない。
そんな事で良い波を求めて、必然的に僕の生活のリズムは朝シフトになったワケだ。
そして、夏は混雑って問題もある。
夏の湘南はどのサーフポイントも混雑必至。
駐車場が開く時間ともなれば、海の中はたくさんのサーファーで溢れてカオス状態だ。
そんな状態を避けてゆっくりとサーフィンがしたいので、僕が行動を起こす時間もどんどん早くなって行った。
早朝、2時とか3時に起きる。
準備をして早々に家を出て、海に向かう。
海に4時台に着くのだけれど、もちろんその時間帯は夏でも真っ暗だ。
砂浜に立っても波の様子は見えないのだけれど、かろうじて砕ける白波の様子でその日のコンディションを探る事が出来る。
海の様子を確認したら着替えて海に繰り出すのだけれど、これがなかなか覚悟がいる行為だ。
真っ暗で周りに誰もいない海。
そこに一人でパドルアウトして行くのって、何歳になっても怖かったね。
沖で波待ちしている時、足元の海の中を怖くて覗き込む事が出来なかった。
怖いんで、なるべく波待ちしている時間を減らそうと、乗れる波には極力乗ったっけ。
するとそうこうしていると、周りが明るくなって来る。
それにつれてサーファーの数も増えて来るのだけれど、逆にその時間になると僕は海から上がった。
やっぱりサーフィンは人がいない海でするのが一番いい。
福岡、早朝の糸島

2007年から2011年まで、僕たち家族は転勤で福岡に住んでいた。
会社のお金で家を借りるのだから、どうせなら海の近くに住みたい。
そう思って、僕は福岡市は西の方に位置する今宿という所に家を借りた。
今宿は糸島の付け根で、なかなか良い所だった。
当時、糸島では休日になると早朝に漁師さんたちが朝市を開いていた。
玄界灘で獲れた真鯛、イサキ、ブリ、ヒラメ、そんな魚介類がマジで格安で手に入れる事が出来た。
新鮮で安く手に入るんで、朝市にはお店をやってるのかな?って感じの人も仕入れに来てたね。
だから必然的に、いい魚は争奪戦になる。
朝市は始まる時間が決まっていて、ルール的にはその時間前に買う事は出来ない。
けれど漁師さんと顔見知りになると、時間前に魚を物色して、頼めばお目当ての魚を取っておいてくれる。
そんな事で、朝市に行く時間もどんどん早くなって行った。
まだかあちゃんと息子のゆーが寝ている時間にムクッと起きて、車で朝市の会場に向かうんだ。
そして真鯛やら太刀魚やら、その日に入った良さげな魚をGETしてくる。
朝市に行って、家に帰って来ても時間はまだ午前6時頃。
そこから僕は魚を捌いて、料理をするんだ。
鯛しゃぶ、鯛めし、イサキの塩焼き・・・。
料理が出来る頃に、かあちゃんとゆーが起きて来る。
福岡にいた頃、休日の朝は毎週のように豪華な朝ごはんを3人で食べていた。
バイクも早朝に乗るのがデフォ。

30歳半ば、突然、それまでずっと続けていたサーフィンをやめた。
海の中のマナーの悪さに嫌気が刺した。
それで、代わりに始めたのがバイクに乗る事だった。
それまでバイクと言うと、颯爽と海岸沿いを走ったりして、なんかいいなって思っていたんだ。
けれどいざ自分がバイクに乗って見ると、現実はまるで違う。
道路が車で渋滞していると全然、颯爽と走れない。
気持ち良くバイクに乗ろうと思ったけれど、渋滞の中にいると逆にストレスが溜まるばかりだ。
波乗りからバイクに鞍替えしたら、早起きの習慣は少し変わるかな?と思っていた。
けれど現実は違う。
僕は休日になると、やっぱり2時とか3時に起きて、早朝からバイクに乗るようになったんだ。
真冬でも3時とか4時にバイクに乗る。
この時間帯、バイクに乗るとマジで寒いんだよね・・・。
なので、今ではすっかり冬用のバイクウェアは重装備なものを取り揃えるようになった。
夏は適度なワインディングを楽しめる宮ヶ瀬方面へ。
でも冬になると、山は路面が凍結する。
だから、冬に僕が向かうのは湘南の方面だ。
家から持って行ったコーヒーを飲みながら、鎌倉とか鵠沼の海を眺めている。
波を降りてバイクに乗っても、行動パターンってあんまり変わんないな、と思わず苦笑いだ。