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一昨日、パナソニックの電動アシスト自転車が納車された。
で、今日は土曜日で天気もいい。
早速その実力を試そうと、朝早く起きた次第。
向かった先は湘南、鎌倉。
座間から鎌倉。片道36km。オフタイムで行けるか?

オフタイムのバッテリーは標準で8Ah。
パワーモードだと30kmが走行距離の上限。
自宅のある座間から江ノ島までだと片道30km、鎌倉まで足を伸ばすと36kmある。
8Ahのバッテリーはロングモードだと50kmは走ってくれるみたいだ。
けれど、オフタイムに乗るのはリストラ寸前のアラフィフとうちゃんである。
決して若くは無い老体だ。
ロングモードをデフォにして走ると言うのはちとキツい。
やっぱりパワーモードの強力なトルク感を足元にモリモリと感じながら走りたい。
それに、どうせ電動アシスト自転車に乗るのなら、遠乗りだってしたい所でもある。
って事で、僕は容量の多い16Ahのバッテリーをもう一つ、ポチッとした。
16Ahと8Ahのバッテリーがあればパワーモードで合計90kmは走れる。
座間からだと東京とか箱根は無理だけど、その手前なら大抵の所は行ける。
湘南なら鎌倉はもちろん、秋谷あたりも射程範囲。
2kgのバッテリーをリュックに入れて走るのは少し重いけれど、パワーモードでの走行距離が伸びる方がメリットはある。
そんな事で、オフタイムが納車されて初めての休日。
今日はその実力を試そうと、僕は朝7時に自宅を出てオフタイムのペダルを漕ぎ出した。
とりあえず、目的地は鎌倉。
3月の春分の日の休日。
途中、桜の木を見上げると、そこに咲いているのはまだ2輪、3輪くらい。
来週の土日あたりは見頃かな?
相模原の市役所通りには桜並木があって、満開になると見事な桜のトンネルが出来る。
そこをオフタイムで走るってのもいいね。
朝7時の空気は少しひんやりする。
でも、少し走っていると、手の甲にその寒さは次第に感じなくなって来た。
さて、果たしてリストラ寸前、アラフィフとうちゃんはオフタイムの力を借りて鎌倉までの道を走破出来るのだろうか??
→ 参考 リストラ寸前のとうちゃん、こうしてむくみの解消をしてるよ。
藤沢街道をオフタイムで走る。なかなか調子いいね。

座間から長後に出るまではアップダウンの多い道が続く。
でも、パワーモードで走ると結構キツい坂道もなんて事ない。
この前まで持っていた普通の折り畳み自転車じゃ、こうは行かないな・・・。
そう思いながら僕は、電動アシスト自転車の恩恵を改めて認識していた。
長後駅を抜けると今度は藤沢街道に入る。
藤沢街道はバイクでなら、今でもよく走る道。
でも、ここをまた自転車で走るとは思ってもいなかった。
この道を自転車で最後に走ったのは中3の時だ。
ある時、夜中に自転車で江ノ島に行こうという事になり、中学校の近くに数人で集合した。
もちろん、親には内緒だ。
僕は気付かれないようにこっそりと家を出て集合場所に向かった。
何人かはバックれたのだけれど、それでも5、6人は集まったと思う。
夜中に自転車で江ノ島へ・・・。
なんかすごくワクワクドキドキしたのを覚えている。
でも、途中、パトカーに見つかりあえなく補導されてしまった・・・。
そんな苦い思い出を思い出しながらペダルを江ノ島方面に向けて走らせていた。
湘南台の公園で一休みしたけれど、電動アシストのおかげでまだまだ体力はへっちゃらだ。
座間から湘南台までパワーモードで走って来て、バッテリーの残量はまだ80%。
全然、余裕だな・・・。
そう思っていたのだけれど、ある事に気付いてしまった。
バッテリーのキーを持って来るのを忘れたんだ。
16Ahのバッテリーをオフタイムに装着している。
そしてリュックに8Ahのバッテリーを入れて来たのだけれど、交換するにはロックを解除しなければならない。
そのキーを家に忘れたんだ。
もうその瞬間、気分はブラックだ・・・。
仕方ない、パワーモードは封印だ。
湘南台からはオートマチックモードで走る事にした。
オートマチックなら、平坦な所や下り坂はロングモード、キツい上り坂はパワーモードって感じで自転車が勝手に選んでくれる。
まあ、バッテリーの残量をきちんとケアすれば鎌倉への往復くらいは大丈夫だろうと。
バイクに追い抜かれてもへっちゃら

快調に藤沢街道を江ノ島、鎌倉に向けて走って行く。
その横を何台ものバイクが追い抜いて行った。
この日、オフタイムに乗っていて、ある事を思い出した。
僕たちの世代が高校生になってバイクに乗り始めるのって、自転車に乗るのがダルいからだ。
必死でペダルを漕いでいるのに、その横をバイクは凄い勢いで走り抜いて行く。
バイクのテールを眺めながら、羨ましい、悔しい、そしてカッコいいっていう感情を抱いた。
そして同級生の多くは、高校になるとバイクに乗り始めたってワケだ。
一度、バイクに乗ると自転車にはなかなか戻れない。
僕自身も自転車に乗っていた頃は、自分を抜き去るバイクを見て羨ましく思っていたものだ。
けれど改めて自転車に乗ったのだけれど、あの時と同じ感情は抱かなかった。
今はGPZ900Rで走る楽しさと、自転車で走る楽しさを大人の目線で比べる事が出来るようになった。
オフタイムで走っているとGPZ900Rで走る時とは違う、風の当たり方が凄く気持ちいい。
正直に言うとオフタイムって自転車にしてはかなり高い。
けれど、バイクと違う楽しさを感じる事が出来て、なんかその価値は十分にあるなって素直に思えた。
電動アシスト自転車で江ノ島〜鎌倉間を走ると最高に気持ちいい

そうこうしているうちに、あっという間に鎌倉に着いた。
正直に言って体力的に全然、問題ない。
まさかアラフィフになって自転車で鎌倉まで来るとは思ってもいなかった。
オフタイムで鎌倉の七里ヶ浜から稲村ヶ崎あたりをブラブラと走る。
昔、稲村の海でよく波乗りをしたっけ。
そんな感慨に浸りながら、今度は134号の海岸線を江ノ電と競走だ。
もちろん、オフタイムで江ノ電に勝てるワケはないのだけれど・・・。
江ノ島、鵠沼海岸に出て、オフタイムを小脇に置きながら海を眺めた。
この調子なら帰りも楽勝だねってこの時は思っていた。
けれども、それはアラフィフの僕には甘い考えだったのだけれども。
この時のバッテリーの残量は60%。
半分以上あるので、帰りはパワーモードを多めに使っても大丈夫かな?
一瞬、そう思ったけれど、帰り道は上り坂が多い道のり。
ここは電動アシスト自転車の経験値を積むために、安全策を取って帰り道もオートマチックモードを中心にする事に。
鵠沼の海に浮かぶサーファーを眺めながら、家から持って行ったコーヒーを飲んだ。
一休みして、体力も回復した所でさて、帰るかと。
サドルも肉厚のYOUNGDOに替えたおかげで、ここまで全然、おしりは痛くない。
折り畳み自転車に付いてるサドルって、大抵はそのままだとおしりがモーレツに痛くなる奴ばっかだ。
それを知っていたから、オフタイムを買ったのと同時に肉厚のサドルをAmazonでポチッとしておいた。
これ、やっぱり正解だった。
実際、座間〜鎌倉を往復してもこのサドルのおかげで、おしりは終始痛くならなかった。
一方で、江ノ島から意気込んでペダルを漕ぎ始めたのだけれど、行きは良い良い帰りは怖いだった。
もう湘南台のあたりで、足が痛い・・・。
やっぱり電動アシスト自転車と言えども、アラフィフの僕にとっては往復70km近くの道のりは結構、キツいんだね・・・。
途中、コンビニに立ち寄り何度か休憩を取る。
そんな感じで休み休み走って大和を過ぎた辺りで「ああ、なんとか帰って来れたな」と。
オフタイムに乗って帰って来た僕を見て、かあちゃんが何処に行ってたの?って聞いて来た。
すかさず「鎌倉!」と答えると、かあちゃんは呆れ顔だ。
さすがに疲れたけれど、一方でいい運動にもなった。
これ、週イチでやったらリモートワークの運動不足は一発で解消出来る。
今度はオフタイムで横浜に行ってみようかな。
マジでオフタイムを買って人生、変わったかもしれない。