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座間ってご存知?
横浜で生まれ育った僕にとって、昔は座間とか海老名って聞くとそれどこだよ?って思ってた。
簡単に言うと、座間は神奈川の真ん中あたり。
正しくは神奈川県座間市。
昔は日産の工場があって、その頃はかなり栄えていたとの事。
最近ではサイコな事件があった所。
そんな座間に住んでもう20年になる・・・
座間とは知らなかった・・・
30歳で僕はかあちゃんと結婚した。
結婚した時に僕は横浜市から座間市に引っ越して来た。
かあちゃんの実家は相模原にあるので、彼女には割とこの辺には土地勘があった。
二人で結婚前に新居を探していて、この家を見つけたというワケだ。
この家の立地条件、駅から徒歩10分。
僕はそれだけで大満足。
なにしろ、僕はそれまで最寄駅からメチャクチャ遠い所にしか住んだ事がなかったからね。
最寄り駅までのアクセスはもっぱらバスとか原付。
そういう生活を送っていたので、とにかく雨が降ると朝が大変だった。
駅の近くになると渋滞でバスは動かない・・・。
そんなだから、最寄り駅まで徒歩で行ける所に住めるというのは、僕にとっては理想的な住環境だった。
この時、僕は一つの事実を知らなかった。
母ちゃんが見つけて来たこの物件。
母ちゃんは相模原に住んでいたので、ここも相模原市だろうと思っていた。
横浜で生まれ育った僕も、「みっぱら」ならまあいっかと。
ところが、である。
この物件に決めていざ、契約・・・となった時に僕は書類を見てある事に気が付いた。
え?ここって座間市なの?
そう、僕と母ちゃんが決めた物件、相模原市じゃなくて隣の座間市だった。
座間市だとこの時、初めて知った。
と言うか、座間市って神奈川のどこにあるかさえ、それまでの僕は知らなかったくらいだ。
それから20年。
今では座間が気に入っている。
リモートワークと座間市

以前まで僕の会社は晴海にあった。
小田急線に乗って新宿に行き、そこから大江戸線に乗り継ぎ、会社最寄りの勝どきへ。
いや、座間市から晴海までの通勤はマジで大変だった・・・。
それが数年後、会社は大手町へ移転した。
大手町への通勤は晴海よりも遥かに楽になった。
小田急線は代々木上原で千代田線に乗り入れていて、大手町までは運が良ければ一本で行けるからね。
ところが移転して間もなく、このコロナ禍、そしてリモートワーク生活が始まった。
今年に入ってから、僕は週に1回しか会社に行っていない。
なんか、あれほど大変だった通勤のための時間が、今ではなんだか懐かしい時代の産物のようにさえ思える。
世の中でリモートワークが普及した事で、都内より郊外への移住が増えていると言う。
通勤時間にあり得ない時間を費やしていた僕にとっては、その理由はとても良く分かる。
誰にとっても時間は平等に与えられている。
言い換えると、世の中で平等なのは時間だけだと僕は思っている。
リモートワークの普及で、通勤のために1日の中の貴重な時間を費やさなくて良いとしたら、人の生活様式やら価値観は大きく変わる。
仕事や会社に自分の生活を合わせなくても良いし、趣味とか趣向に生活の軸足を置く事が出来るようになる。
趣味とか休日の楽しみに、人生の大半の時間をシフト出来る環境になって来たと言うワケだ。
都会の喧騒が好きな人だって、もちろんいる。
けれど、休みの日は自然豊かな中で癒されたい・・・と思っている人だっているはずだ。
仕事、そして通勤という呪縛から逃れると、座間という場所では見える景色が途端に変わって来る。
相模川、宮ヶ瀬、そして湘南へバイクで・・・

バイク乗りである僕にとって、座間市は何処に行くにも便利な所だ。
座間市のすぐ横には相模川が流れていて、川沿いの道をGPZ900Rで走ると気持ちがいい。
そこからさらに足を伸ばすと宮ヶ瀬ダムに辿り着く。
宮ヶ瀬、初めて行った人はマジで驚くかもしれない。
なにしろ、道路っ端には普通にニホンザルの家族がたむろしてたりするからね。
この間、早朝の宮ヶ瀬を走っていた時には、道路の真ん中にたたずむ3頭の鹿に出っくわした。
座間からそのまま南に下ると湘南に辿り着く。
湘南もバイクで良く走りに行く先だ。
今、高一の息子くんが小学生の頃、車にスケボーを積んで、湘南まで家族3人、よく遊びに行ったものだ。
もちろん横浜までも座間市はアクセス圏内だ。
電車で行くのなら小田急線で海老名に行き、そこから相鉄線に乗り換える。
僕たち家族は横浜DeNAベイスターズのファンで、良く3人でハマスタまで足を伸ばす。
座間からなら、ハマスタのある関内への移動もそれほど苦にならない距離だ。
今、電動アシスト自転車を注文していて、3月の中旬頃には手元に届きそうだ。
そうしたら横浜、湘南、宮ヶ瀬まで、道中の景色を楽しみながら自転車で行ってみようと思っている。
そしてもう一つ。
まだ母ちゃんにはカミングアウトしていないのだけれど、春になったら相模川でブラックバス釣りを始めようかと。
リュックの中にスッポリと入るアブガルシアのロキサーニなら、グラストラッカーでも電動アシスト自転車でもスマートにバス釣りに行ける。
リストラ父ちゃん、今年で齢52歳になる。
今までの人生の中で今が一番、人生を楽しんでいるかもしれない。